北村さんちの遺跡めぐり
更新日2016/3/25
大阪南部から和歌山県へ その6 紀の川中流域の古墳 |
2015/12/3~12/6 | |
第2日目、平池周辺を見学して、岩出市の船戸古墳群にむかう。午後2時半を過ぎた。
船戸古墳群 県指定史跡 |
岩出市船戸 2015/12/4 |
JR船戸駅南の丘陵にある船戸山自治会(町内会か)の西側に保存されているが、個人所有のため、未整備だ。
1号墳と2号墳には入室できる石室が完存。
説明板は以前はあったようだが、今は見当たらない・・・。
船戸古墳群は 7基の古墳が確認されていて、1・2・3号墳が県指定史跡となっている。 | ||||
船戸1号墳は 径10mの円墳 現在、最高所(標高70m)にある。 西に開口する両袖式横穴式石室は、緑泥片岩の割石で築かれていて、 全長5.6m 玄室長2.1m・幅1.7m・高さ1.6m 、羨道長2m・幅0.8m 石棚、梁はない。
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船戸2号墳は、径15mの円墳 1号墳から西に10m低い位置にある 羨道と石棚、石障をもつ横穴式石室いわゆる岩橋型石室が開口している。 金環などの装身具、刀剣、馬具、土器などが出土 6世紀後半の築造と推定されている。 |
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船戸3号墳は、横穴式石室と小型の竪穴式石室が発見されている。 6世紀中頃から後半の築造と推定されている。 ミニチュアの竃・甕・甑のセットや土師器の炊飯器などが出土 石室は、現在見ることはできない。
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2号墳は見逃した・・・・
3号墳が2号墳だと思ってしまって、そのまま帰ってきてしまった・・・・・。
船戸山古墳群の近くには船戸箱山古墳というのがあるそうだが、どこにあるのだろうか?
寺山古墳群 |
和歌山市新庄 2015/12/4 |
県立和歌山高校の裏の竹やぶにある。
高校の西から入ればすぐなのだが、そこは大きく立入禁止の看板が・・・・
高校の東後ろから入ったが、竹藪の中・・・思うように墳丘を見つけられず、暗くなり時間切れ。
寺山古墳群は 明楽山北麓の広い台地状地形に築かれた27基以上からなる群集墳 寺山古墳群 配置図 |
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1号墳 群の北西の丘陵先端部にあり、墳丘は前半分が削られている。 径10m・高さ2mの円墳 北に開口する片袖式横穴式石室は 玄室長0.75m・幅1.75m・高さ2m、羨道幅1.1m。
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2号墳 1号墳の東隣りにある 一辺10mくらいの方墳 南に開口した両袖式横穴式石室は 玄室長2.5m・幅2.2m、羨道長2m・幅1.2m 天井石が失われている。ので、玄門部には柱石を立てている。 石材は蛇紋岩の他に、一部結晶片岩を使用。
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3号墳 径10mの円墳 玄室の上半分の石材が抜かれている。 玄室長2.5m、幅1.7mの左片袖式で、羨道は内部が埋まるが、玄門部で幅1.2m。
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12号墳 群のほぼ中央部に位置する。 径10mの円墳 片袖式横穴式石室は玄室長3.6m・幅1.7m、羨道長2.6m・幅1m
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13号墳 一辺8mの方墳 横穴式石室が東に開口。 全長4.5m、玄室長2.9m、幅1.2m、羨道長1.5m、幅0.9mの左片袖式
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その他、古墳番号が特定できない墳丘
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その他の墳丘のデータ 7号墳・・・・横穴式石室が開口、全長4mくらいの右片袖式。 8号墳・・・・14m×16mの楕円形墳 南北に2基の横穴式石室が開口する双室墳。 14号墳・・・一辺10mの方墳。 横穴式石室が東に開口し、ほぼ完存。 15号墳・・・一辺25mの最大の方墳 台地先端部の一等地に立地する。 東に開口する横穴式石室も最大。 20、21号墳・・・ともに径10mほどの円墳。 |
8号墳は双室墳だそうだが、見学できなかった・・・・。残念。
竹林の中で、それほど遅い時間ではないのに暗い。
4時半ころ 寺山古墳群を抜け出して、午後5時、ビジネスホテルみやまにチェックイン。
今夜の夕食は、近くの「いも膳」
翌朝食は、 セブンイレブン和歌山北新5丁目店で調達。
12月5日 旅行第3日目
朝7時半過ぎにホテルを出て、日前神宮・國懸神宮、竈山神社、井辺1号墳、紀伊国分寺跡などを見学したが
日前神宮・國懸神宮、竈山神社、紀伊国分寺跡は「三社参りと国分寺跡」のページで、
井辺1号墳は岩橋千塚のページで紹介することにして、
昨日時間切れで見学できなかった紀の川市の古墳へ。
八幡塚古墳 市指定史跡 |
紀の川市下井坂 2015/12/5 |
駐車場がないので、南にあるセブンイレブン紀ノ川下井阪店で買い物をして、駐車させてもらう。
八幡塚古墳は、削られて、中央部しか残っていないようだ。説明板がある。
八幡塚古墳 径20m・高さ4mの円墳と考えられているが、周囲が削られて変形している。 墳丘の中央部には組合式箱式石棺、 その東南5mの位置には、石棚・石障のある横穴式石室という2つの埋葬施設がある。 横穴式石室は現在埋め戻されているが、 玄室長3m・幅2.5m・高さ2.5m、羨道長1.4mで、石障、石棚を持つ。 組合式箱式石棺は古墳時代中期、横穴式石室は古墳時代後期の築造と推定されている。 昭和50年に発掘調査。
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小さくなった墳丘 |
大木に侵食されている墳丘 |
削られて小さくなっているので、2つの埋葬施設があるようには、全く見えない。
三昧塚古墳群 |
紀の川市中井阪 2015/12/5 |
八幡塚古墳の東100mにある。
市指定天然記念物のツバキの純林となっている。
ツバキと古墳群が、1枚の説明板で説明されている。
ツバキの方が有名のようだ。
ヤブツバキの純林で、最高樹は8.75m。約80本が現存する。
もとはツバキが密生する自然林だったが、間引きが行われて、栽培されたように、大きさもだいたい揃っている。
かつては木の実を取り換金して三昧(墓地)の清掃費に使ったという。
三昧塚古墳群は、5基からなる小規模な古墳群。 八幡塚古墳の東にある。元は墓地、天然記念物の椿の自然林となる。 三昧塚古墳群配置図 (説明板から) 4号墳が全長30mくらいの前方後円墳 1・2・3・6号墳は、径10~20mの円墳。 全体に保存状態は良くないが、 3号墳に石材が露出している。 |
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1号墳 |
6号墳 右手前は2号墳 |
2号墳、左奥は6号墳 |
3号墳 |
椿の木立の下に横たわる4号墳 奥の暗い所 |
4号墳 後円部から前方部を見る |
4号墳 前方部から後円部を見る |
4号墳 前方部脇から後円部を見る |
駐車させてもらったセブンイレブン紀ノ川下井阪店で昼食を買い、紀伊風土記の丘へ向かう。
三社参りへ つづく