北村さんちの遺跡めぐり
更新日 2019/3/20
兵庫県北部その4 養父市3・朝来市 |
2018/12/1〜3 |
12月2日、兵庫県北部、2日目です。
豊岡市の見学を終えて、LAWSON豊岡高祢布(ニュウ)店にて、ようやく昼食調達!
養父市にまた戻る。
養父市・朝来市の地図g
舞狂若宮1号墳 市史跡 |
養父市八鹿町舞狂 (撮影日2018/12/2) |
舞狂は「ブキョウ」と読む。
大藪古墳群のある丘陵の西側のふもとにある。
大薮古墳群西ノ岡古墳の西約500m。
円山川の西岸の県道のそばにある。市指定史跡だか、ジャングルだ。
説明板もない。
養父市HPの「但馬の横穴式石室ランキング」では、第10位の規模の横穴式石室がある。
舞狂若宮1号墳は 径20mほどの円墳。 横穴式石室が開口している。 全長9.58m、玄室長4.14m・幅2.45m・高さ2.64m、 羨道長5.44m・幅1.57m・高さ1.74mの両袖式 ( 兵庫県遺跡地図p22・680203 舞狂若宮古墳群は1号墳から10号墳 ) |
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県道側(西側)から見た墳丘 |
反対側から見た墳丘 |
開口部は狭い |
開口部から、カメラを突っ込んで撮影 |
この後、もう一度、大藪古墳群に行ったのだか、前々回に紹介したので、次!
三月野古墳群とねずみ塚古墳 大塚地区の古墳 |
養父市大塚 (撮影日2018/12/2) |
養父市HPでは、大塚地区の古墳として、「ねずみ塚古墳」とこの「三月野(ミツキノ)古墳群」が紹介されている。
大塚には、集落の南側にねずみ塚古墳、北側に三月野1号墳がある。
周囲には35基の古墳が確認されている。
三月野1号墳は大塚台団地の一角に、1基が古墳公園として整備保存されている。
説明板がない。
三月野1号墳 養父市HPの「但馬の横穴式石室ランキング」では、第13位の規模の横穴式石室がある。 |
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三月野古墳群は 大塚台団地周辺に11基分布する後期古墳群。 三月野1号墳は 径15mほどの円墳。 外護列石が巡る。 横穴式石室は羨道が半壊しているが、玄室は完存。 石室全長7.40m 玄室長さ4.40m・幅2.08m・高さ2.60m 羨道長さ3.00m・幅1.40m・高さ1.40m ( 兵庫県遺跡地図p22・690189 三月野古墳群は1号墳から11号墳 ) |
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三月野1号墳 古墳の周囲に 高さ70cmの石垣を置いて、 列石がを復原されている。 |
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石室入口は鍵がかかっている。 |
石室内部 |
三月野1号墳から南へ約700m、ねずみ塚古墳がある。
ねずみ塚運動公園ヘリポートのそばにある。
この辺りの地名は「ねずみ塚」という。
説明板はない。
ねずみ塚古墳(大塚1号墳) | 市指定史跡 |
円山川に突き出た尾根を円形に整えて作った古墳で、直径25mの円墳。 古墳の頂上は、高さ5.5mほど平らに整地されていて、、お堂が建てられている。 その中に祀られている石で造った小さな神社は、玉鼠大明神。 江戸時代後期、享和元年(1801)のもので、ねずみを祭神とする神社。 繭の生産を祈る養蚕の神様。 昔は11月7日が例祭で、大塚の村では、妙喜庵(京都)を招いてお祀りしたという。 ( 兵庫県遺跡地図p22・690201 大塚古墳群は1号墳から19号墳 ) |
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ねずみ塚古墳 県道側から見る |
墳頂にはお堂がある |
お堂内に玉鼠大明神が祀られている。 |
外にも祠がある。 |
ねずみ塚古墳の奥には 古墳の高まりらしいのが見える。 詳細不明… |
高田古墳群(奥山支群) | 朝来市和田山町高田 (撮影日2018/12/2) |
養父市のねずみ塚古墳から、南東へ約1kmの同じ道路沿いに「南丹クリーンセンター」があり、
その北側に「高田古墳群入口」という案内板があり、駐車スペースがある。
養父市から朝来市に入って、すぐの所。
高田古墳群入口
「但馬の国第47番 高田奥山地蔵堂参道」
という案内板もある。
高田古墳群の説明板もあるが読めない。
急な斜面を10分くらい上るとお堂がある。
お堂が見えてくる |
「高田奥山地蔵堂跡」という石碑が建っている。 |
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地蔵堂後ろの墳丘その1 |
地蔵堂後ろの墳丘その2 |
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高田古墳群奥山1号墳 径10mの円墳 高さ4m 横穴式石室がある。 ( 兵庫県遺跡地図p22・730002 )
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高田古墳群奥山2号墳 径11.5mの円墳 高さ3m。 横穴式石室がある。 ( 兵庫県遺跡地図p22・730003 )
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高田古墳群奥山3号墳 径11.5mの円墳 高さ2.5m 横穴式石室がある。 ( 兵庫県遺跡地図p22・730004 )
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高田古墳群奥山4号墳 径4mの円墳 ( 兵庫県遺跡地図p22・730005 )
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高田古墳群奥山5号墳 径14mの円墳 高さ4m 横穴式石室がある。 ( 兵庫県遺跡地図p22・730006 )
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その他の墳丘 詳細不明 |
ほかにも多くの墳丘が確認できるが、この辺で時間切れ・・・
( 兵庫県遺跡地図p22・73002-730031 高田古墳群奥山支群は1号墳から30号墳 )
加都車塚古墳 加都王塚古墳 (加都地区の古墳) |
朝来市和田山町高田 (撮影日2018/12/2) |
加都集落には、2基の古墳が残されている。
どちらも削られて小さくなっている。
加都車塚古墳
・加都王塚古墳
の配置図
(公民館前にある案内図に加筆)
どちらも、道路沿いにはなく、
民家の横を通らないとたどり着けない。
公民館のそばには、古墳の石材を利用したような石仏が置かれている。
石仏その1 |
石仏その2 小ぶりな石 |
公民館に駐車させてもらい、徒歩で見学。
加都車塚古墳 | |
全長40mの前方後円墳 後円部径18m 横穴式石室がある。 現在、石室とみられる石材が露出している。 ( 兵庫県遺跡地図p28・730218 ) |
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全景 前方後円墳らしいが、 形はよく分からない 前方部はどちらの方向にあるのか… |
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石段脇に石材 |
石室か |
加都車塚古墳の南約100mにも墳丘がある。
車塚そばで会った男性から、加都王塚古墳にはお稲荷さんが祀られていると聞いた。
加都王塚古墳 | |
東西径19m・南北径22mの円墳 高さ5m 墳丘はかなり流出していて、石室の天井石と思われる石材が露出している。 6世紀中ごろの築造と推定されている。 (兵庫県遺跡地図p28・730219) |
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全景 |
墳丘 |
お稲荷さんの小祠のまえに 石材が埋まっている。 |
その横にも石材が積まれている。 |
どちらにも、同じような説明板があるが、読めなくなっている。
「和田山町教育委員会」という文字が何とか読み取れるので、現在は朝来市の指定史跡か。
迫間古墳群 | 朝来市山東町迫間 (撮影日2018/12/2) |
迫間の山裾に十数基、南の農地の中に3基残っている。
真っ暗になるまで見学。
県道の北側の山のふもと近くにある古墳を探す。
住宅のそばにある1号墳・2号墳は、比較的見学しやすい。
迫間1号墳 | |
削られていて大きさは不明 横穴式石室は全長7m 玄室長4m・幅1.8m・高さ1.8mの両袖式 |
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石垣状の墳丘 |
開口部 |
石室内部 |
石室内部から外を見る |
1号墳のすぐ西にあるのは、2号墳。
県道からわずかに見える。
迫間2号墳 | |
径14mの円墳 一部に列石がある。 南に開口する横穴式石室は全長7.5m 玄室長3.8m・幅1.4m・高さ1.9mの両袖式 |
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北から見た墳丘 向こう側に石室が開口している。 |
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石室開口部 かなり埋まっている。 |
石室内部 |
2号墳のすぐ西に3号墳があるが、フェンスがあって、回り込まないと近づけない。
迫間3号墳 |
径15mの円墳。 横穴式石室が南側に開口している。 |
北側から見た3号墳 藪がすごくて、石室にたどり着くのは 大変そうだ… |
ほかにも藪の中には、見学できる古墳が残されているようだ。
( 兵庫県遺跡地図p28・740530-740544 迫間古墳群1号墳から15号墳 )
双室墳(14号墳・市指定史跡)(740543)もあるというが、
暗いのであきらめて、県道南にある古墳の見学へ。
県道の南の農地には3基の古墳が残されている。(実は4基らしい)
中でも、16号墳は県道から大きな墳丘が見えている。
( 兵庫県遺跡地図p28・740545-740548
迫間古墳群16号墳から19号墳は、池の端1号墳から4号墳となっている )
迫間16号墳 (池の端1号墳) | |
径19mの円墳 横穴式石室の天井石が露出している。 石室は長さ4m・幅1.5m位が見えている。 |
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墓地の横に大きな墳丘 |
墳頂 |
天井石 |
石室内部 だいぶ埋まっている。 |
16号墳を見学している時、犬の散歩をしている男性が通りかかって、
近くにも石室が開口しているよと言って、そこまで案内してくださった。
16号墳の東約100m。
真っ暗に近い状態だけれど、石室なら撮影できるだろう。
迫間17号墳 (池の端2号墳) | |
径15.5mの円墳 東に開口する横穴式石室は長さ6.8m 玄室長さ3.9m・幅2.2m・高さ3mの両袖式 |
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墳丘 藪をかき分け石室へ |
羨道から玄室を見る |
玄室奥壁を見る 群中最大級!! |
玄室から外を見る |
石室内部の撮影は、日暮れてからの方がきれい…(負け惜しみ?!!)
17号墳のすぐ北には、18号墳があるが、真っ暗で見学できなかった。
16号墳の南100m(17号墳の南西100m)の林の中には、19号墳があるという。
迫間古墳群から、和田山駅近くのホテルに行こうとしたとき、
西の山の上が明るいのに気付く!!
竹田城跡がライトアップされている。!!
竹田城は、標高353mの古城山に築かれた山城 円山川の川霧に霞んで見えることから、「天空の城」とも呼ばれる。 廃城から400年ほど経っているが、石垣がほぼそのまま残っていて、 現存する山城として、日本屈指の規模となっている。 |
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竹田城ライトアップ |
ズームイン |
竹田城跡には、行ってみたいが・・・、今回は眺めるだけ。
イオン和田山店で、夕食を済ませて、お土産も買い、
和田山駅近くのビジネスホテルてつやに宿泊。
朝来市の船之宮古墳、 茶すり山古墳、 城ノ山古墳、 池田古墳、 岡田古墳群
については、2011年に見学しているので、こちらをごらんください。
天王稲荷古墳へつづく