北村さんちの遺跡めぐり
綾部市 京綾部市・福知山市の地図g
私市円山古墳 国史跡(平成6年から) |
綾部市私市町円山 |
由良川を見下ろす丘陵上に築かれている。
舞鶴自動車道のトンネルの上に、私市円山古墳公園として整備されている。
昭和63年、舞鶴自動車道の事前調査で発見、トンネル化で保存。
私市円山古墳
平地から見上げる。
自動車で行ける所まで上がる。
私市円山古墳は
全長81mの造出を持つ円墳
径71m・高さ10m
三段築成 葺石あり
2列の埴輪列
造出は葺石で方形に区画され、
その内側と外側に円筒埴輪を立てている。
造出では家形・短甲形等の形象埴輪や土師器も出土。
5世紀中ごろの築造と推定されている。
私市円山古墳
墳頂から造り出し部を見る。
いい景色!
私市円山古墳
造り出しの横から見た墳丘
私市円山古墳
墳頂に示された埋葬部分
奥から
第1主体部
第2主体部
第3主体部
中央主体部(第2主体部)
墓壙を2段に掘り組合式木棺を安置
短甲・しころ・冑・鉄刀・鉄鏃・農工具・鏡・玉類・竪櫛などが出土
北側主体部(第1主体部)
第1主体部の後、北側に隣り合うように、墓壙を2段に掘り組合式木棺を安置
短甲、冑などの武具一式・金具・鉄剣・鏡・玉類・竪櫛等が出土。
南側主体部(第3主体部)
小さな主体部で、鉄鏃と農工具がそれぞれまとめられた状態で出土
第1と第2の被葬者は親子か兄弟の関係か?
聖塚・菖蒲塚 国史跡 |
綾部市多田町取畦 |
聖塚・菖蒲塚の二つ合わせて国史跡。
由良川の支流八田川が形成する吉美盆地に二基の大型方墳が並んで造られている。
南西側の聖塚
一辺54mの方墳 二段築成。
南側に造出があり、幅12mの周濠が巡る。
葺石あり・埴輪あり
明治時代に
彷製神獣鏡・冑・三角板革綴短甲・刀剣・
矛・銛・鏃・勾玉・ガラス玉などが出土。
古墳中期前半の築造と推定されている。
聖塚古墳の墳頂から墳裾角を見る。
周壕跡が田んぼになっている。
北東側の菖蒲塚古墳
一辺30mの方墳 二段築成
南側に二段に突出する特異な造出がある。
幅6mの周濠が巡る
葺石あり、埴輪あり
中期前半の築造で、
聖塚に先行すると考えられている
菖蒲塚古墳 南側から見る
手前 造出し部
墳頂はへこんでいる。
造り出し部の形は見た限りではよくわからない。
久田山古墳群 |
綾部市里町 |
久田山古墳群は総数90基余りで構成される墓域で、弥生時代後期から古墳時代末までの墓が確認されている。
天文館の隣に、久田山H1号墳が保存されている。
久田山古墳群H1号墳
向こう側に前方部がある。
全長28mの帆立貝形古墳
後円部径18m
南側に幅10m・長さ7mの前方部がある。
(説明板には造り出しのある円墳と紹介されている。)
5世紀の築造と推定されている。
久田山古墳群H1号墳
右側前方部
H支群は、丘陵南西端に分布する10基からなる。
綾部市文化会館と天文館パオの建設でほとんど破壊された。
平成20年にはB支群が発掘調査され、完存・未盗掘の久田山B2号墳の横穴式石室から豊富な遺物が出土した。
札の前古墳 |
綾部市西原町 |
西原町にある古墳その1。
道路から見た札の前古墳
中央の木が生えている部分
札の前古墳 墳頂に天井石が露出している。
由良川を見下ろす河岸段丘上に築かれた
径14mの円墳
未調査
申酉古墳 (さるとり) |
綾部市西原町 |
西原町にある古墳その2。
札の前古墳の北、国道27号線の1本北を走る市道沿いの民家にある。
申酉古墳
民家の玄関横に横穴式石室が露出している。
奥壁がないのでどちらが入口か分からない。
径12.7mの円墳
申酉古墳 反対側(南)から見た石室
こちらが入口。
申酉古墳 石室内部
石室は現状で長さ7m、幅1.5mほどの無袖式