北村さんちの遺跡めぐり
更新日2025/5/2
2024年尾張国の遺跡めぐり その5 春日井市 名古屋市守山区 豊山町 小牧市 岩倉市 |
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撮影日2024/11/23〜26 |
2024/11/25 3日目
愛知県に、こんなにたくさんの古墳が残っているということに驚きながら三日目です。
8時前には、瀬戸市の「ビジネスホテル九番館」をチェックアウト、
今日は春日井市の古墳から始まる。
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オセンゲ古墳 | 春日井市大泉寺町 グリーンヒル春日井ゴルフクラブ 撮影日2024/11/25 |
春日井市大泉寺町のグリーンヒル春日井ゴルフクラブの奧の林の中にある。
ゴルフクラブにお願いして、駐車させてもらって見学。
ゴルフクラブの建物と駐車場の間の
奥の林に入ると
すぐ墳丘がある。
オセンゲ古墳は 径42mの円墳 2段築成 葺石あり 須恵器が出土 4世紀末ころの築造と推定されている 丘陵先端に築かれている。 平成4年に発掘調査 |
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![]() 墳丘 |
![]() 木が切られて見やすくなっている |
![]() 墳頂部には稲荷神社が祀られている |
![]() 石積み基壇の上に稲荷大明神の石碑あり |
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オフジ古墳 | 春日井市大泉寺町 撮影日2024/11/25 |
オセンゲ古墳の北東400m、北城老人憩いの家の隣りに墳丘がある。
北城老人憩いの家は改装中で休みだったが、
広場ではグランドゴルフの練習をしている人たちがいたので、入らせてもらった。
前の道が狭い。
オフジ古墳は 径18m・高さ6mの円墳 葺石なし、埴輪なし、段築なし、周溝もなし 平成14年に測量調査されたが、詳細不明 丘陵先端の高台に築かれている。 |
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![]() 道路側(南東)から見る |
![]() 墳頂部には川原石と石材がある 小祠でもあったのか? |
![]() 北西側から見る |
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富士社古墳 | 春日井市東神明町 撮影日2024/11/25 |
オフジ古墳の北東約2km、春日井市東神明町に大きな山があり、
山頂に富士社が祀られていて、南麓に鳥居と階段がある。
麓の南西側に駐車場がある。
周りが住宅街になっているが、富士社のあるところだけ山が残されていて、その頂上あたりに墳丘がある。
富士社古墳は 径40mの円墳 墳頂には富士社が祭られている。 葺石なし、埴輪なし 詳細は不明 平成9年に測量調査 |
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![]() 山の頂上にある墳丘 |
![]() 墳丘上の社殿 |
![]() 墳丘のある山から、南の麓を見下ろす |
![]() 麓には鳥居と石段 |
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廻間町の古墳 廻間1号墳・7号墳 市史跡 |
春日井市廻間町 岩船神社ほか 撮影日2024/11/25 |
インターネット上に
「春日井市古墳探索マップ」が公開されているので、参考にさせてもらった。
神社の駐車場がある。
廻間(ハザマ)古墳群は 標高100〜117mの丘陵の斜面や谷地形部分に古墳が分布している。 9基確認されている。 2〜6号墳は消滅、8・9号墳は現存しているが見学はできない。 |
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![]() 古墳探索マップから |
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岩船神社 創建は明らかではないが、正徳3年(1712)の棟札が残っている。
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「岩船神社」伝記の石碑には廻間1号墳・廻間7号墳があることにも触れられている。
廻間1号墳は、岩船神社の本殿裏にある。
廻間1号墳 | |||||
直径15mの円墳 横穴式石室は全長7m 玄室長さ4.2m 最大幅1.5m 高さ1.5〜1.7m 須恵器、金環が出土 7世紀前葉の築造と推定されている 昭和44年に発掘調査 |
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![]() 墳丘 |
![]() 石室がある |
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![]() 開口部 |
![]() 石室内部 |
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![]() 奥壁部分 |
![]() 奥壁側から入口を見る |
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説明板から
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1号墳から北東へ自動車が行けるところまで行って、そこから林の中に入ると、7号墳がある。
林の中は、ハイキングコース(みろくの森散策路)となっていて、ちらほらと歩いている人と出会う。
廻間7号墳は 直径10〜15mの円墳 横穴式石室の形式から 7号墳→1号墳(7世紀前葉)の順につくられたと考えられている。 須恵器・土師器・鉄刀゜・金環のほか鞴(ふいご)の羽口が出土。 昭和52年に発掘調査されて、その後、墳丘・横穴式石室が復元整備されている。 |
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![]() 東から見た墳丘 |
![]() 西から見た墳丘 |
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![]() かなり崩れているような気がする。 |
![]() 石室内部 |
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説明板から
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八事神明社古墳 | 春日井市八事町 八事公園 撮影日2024/11/25 |
八事公園横の神明社境内にあり、墳丘の上に社殿が建っている。
八事(ヨロズ)神明社古墳は 直径30mの円墳 葺石なし かつて土師質の円筒埴輪片が採集されたとの記録があるが、時期不明 平成9年に測量調査 詳細不明 |
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![]() 公園の横にある。 |
![]() あまり墳丘らしくない |
![]() 社殿は確かに高いところにある。 |
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光春稲荷古墳 | 春日井市松新町三丁目 法岑寺 撮影日2024/11/25 |
法岑寺(ホウシンジ)というお寺の境内に古墳がある。
お墓の代わりとしての「納骨堂」を建設して、売り出し中で、立派な駐車場が完備されている。
境内の東南角の墳丘に「光春稲荷」が祀られている。
光春稲荷がまつられているので、光春稲荷古墳という。 詳細不明 |
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![]() 法岑寺山門 |
![]() 山門の東に見えるのは墳丘上のお稲荷さん |
![]() 墳丘 |
![]() 墳丘上の祠 |
![]() お稲荷さんの赤い鳥居が並んでいる |
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川東山9号墳 | 名古屋市守山区松坂町 松坂公園内 撮影日2024/11/25 |
松坂公園内に古墳が残る。
川東山9号墳は 径15mの円墳 高さ1m 詳細不明 |
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![]() わずかに高まりがある |
![]() 知らないと通り過ぎてしまいそう |
![]() 墳丘上にパンダとライオン |
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小幡茶臼山古墳 | 名古屋市守山区小幡 撮影日2024/11/25 |
東名阪自動車道のすぐ北の自衛隊官舎東側にある。
西側が道路で削られて古墳の断面がむき出しになっている。
小幡茶臼山古墳は 本来は全長63mの前方後円墳 後円部径40m 造出しあり 周溝あり 後円部にある横穴式石室は、大きく破壊されていたが、 土師器・須恵器のほか、鉄刀、鉄鏃、馬具、金環、ガラス小玉などが出土 6世紀の築造と推定されている。 丘陵の尾根先端を整形して築かれている。 |
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![]() 現状全景 |
![]() 北側裾からの後円部登り口 |
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![]() 後円部墳頂部 赤く塗られた杭は墳頂? |
![]() 後円部 右手前に前方部 |
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![]() 北側から後円部を見る |
![]() 西側の後円部断面 |
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説明板から
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小幡長塚古墳 | 名古屋市守山区小幡四丁目 撮影日2024/11/25 |
東隣りに、スーパー平和堂森山小畑店があるので、昼食を買って、駐車させてもらって見学。
小幡長塚古墳は 全長81mの前方後円墳 後円部径38m 造出しあり 周濠あり 採取された円筒埴輪片から5世紀中頃の築造と推定されている。 |
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![]() 後円部 左奥に前方部 |
![]() 前方部側 |
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![]() 前方部から後円部を見る |
![]() 前方部上の大穴 |
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![]() 後円部から前方部を見る |
![]() 墳裾から後円部を見上げる |
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説明板から
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小幡南島古墳 | 名古屋市守山区小幡中1丁目 撮影日2024/11/25 |
墳丘が白山神社となっている。駐車場がある。
境内の砂に、渦巻きの模様がつけられているほどきれいになった境内だ。
小幡南島古墳は 直径33m・高さ5mの円墳 6世紀前半の築造と推定されている。 1960年に、周濠と埴輪片、須恵器片が出土したという。 元の墳丘を改変して、墳頂に白山神社社殿が建てられている。 |
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![]() 南から見た墳丘 |
![]() 高さは5mだという |
![]() 墳頂にある白山神社社殿 |
![]() 白山神社 山の神 |
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守山瓢箪山古墳 市史跡 |
名古屋市守山区西島町 撮影日2024/11/25 |
小幡南島古墳の西500m。
墳丘には柵があり、入り込めない。
守山小学校西隣で フェンスの閉まった校門前に許可をもらって駐車させてもらう。
大きな説明板と小さな説明板がある。
守山瓢箪山古墳は 全長63mの前方後円墳 後円部径36m 2段築成 周濠がある。 埴輪がある。 5世紀末〜6世紀初頭の築造と推定されている。 |
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![]() 守山瓢箪山古墳 後円部側 |
![]() 木々の間から見える墳丘 |
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説明板から
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守山白山古墳 市史跡 |
名古屋市守山区市場 撮影日2024/11/25 |
守山瓢箪塚古墳の西約1km。守山区市場の白山神社境内にある。
西側に入口があり、駐車スペースがある。
守山白山古墳は 全長98mの前方後円墳 後円部径50m 造出しの痕跡もある。埴輪がある 守山台地の西先端に築かれている。 前方部が細長い形状をしていて、 白鳥塚古墳とほぼ同時期の4世紀後半の築造と推定されている。。 |
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![]() 前方部先端 |
![]() 後円部に建つ社殿 |
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![]() 後円部から前方部を見る |
![]() 墳裾から、社殿の乗る後円部を見上げる |
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説明板から
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守山白山古墳の北約3kmには、味美二子山古墳群がある。
味美二子山古墳群は、2010年10月に見学したので、
味美二子山古墳群の北の青塚山古墳に行く。
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(豊場)青塚山古墳 | 西春日井郡豊山町豊場冨士 撮影日2024/11/25 |
南裾に公民館があり、一台だけ駐車できる。短い時間なので駐車させてもらう。
青塚山古墳は 現状で径40mの円墳だが、 元は、二重周濠を持つ全長100mの前方後円墳だったと推定されている。 周濠あり。 前方部は消滅、後円部には富士神社の社殿が建つ。 消滅した前方部は西方向にあった |
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![]() 東側の公園は周濠の跡と考えられている。 |
![]() 後円部への階段 |
![]() 後円部の墳頂平坦部にある富士社 祭神は 「木花開哉姫命」コノハナサクヤヒメノミコト 富士浅間神社の分神を迎えて奉祀する。 青塚が富士山の形をしていたので、 富士社と名付けた。 1520坪もある大きな前方後円墳の 後円部だけが残る。 (説明板から) |
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![]() 後円部墳頂か墳裾を見下ろす |
![]() 後円部の丸み? |
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殿邑古墳跡 | 西春日井郡豊山町豊場流川 撮影日2024/11/25 |
青塚山古墳の北西300mに墓地がある。
航空写真で見ると、敷地が丸い!
殿邑古墳の跡だという。
殿邑古墳は 元は円墳か コンクリートで固められていて古墳の面影なし。 ![]() 地上から見ると、 古墳とは思えない・・ |
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日吉神社古墳 | 西春日井郡豊山町青山 撮影日2024/11/25 |
豊場青塚山古墳の北約2km。
古墳と知らなければ、見ないかもしれない。
日吉神社古墳は 径10mほどの円墳か? 上に社殿が建つ。 |
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![]() 日吉神社 |
![]() 日吉神社古墳 社殿が載っている |
![]() 丸くなっているので、 ここが古墳の裾かもしれない。 |
![]() 日吉神社内の御嶽神社 古墳の残がいかもしれない |
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小木古墳群 宇都宮神社古墳は 県史跡 甲屋敷古墳は 市史跡 |
小牧市小木 撮影日2024/11/25 |
小牧市最大の古墳群。 浄音寺参詣者駐車場がある。
小牧市HPに詳しい説明があったので、参考にさせてもらった。
小木古墳群(コキコフングン) | ||||||||||||||||||||
小木二丁目から三丁目に所在する市内では最大規模の古墳群 現存する宇都宮神社古墳(県史跡)、甲屋敷古墳(市史跡)、浄音寺古墳のほかに、すでに滅失した 甲屋敷第2号古墳、天王山古墳など多数の古墳があったことが知られている。
宇都宮神社古墳1面・甲屋敷古墳1面・天王山古墳2面・甲屋敷2号墳2面 (天王山古墳出土の銅鏡2面は、名古屋で戦災にあって焼失) 小木古墳群には、まだ本格的な発掘調査が実施されていないが、 墳丘の形態や出土した銅鏡から3世紀末〜4世紀にあいついで築造されたと推定されている。 |
浄音寺参詣者駐車場に駐車して、 浄音寺古墳と宇都宮神社古墳を見学。
浄音寺古墳 | ||
現状は 一辺約30m 高さ約7m 現況では方墳のようだが、 前方部を南に向けた前方後方(円)墳であった可能性がある。 |
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![]() 西から見る 消滅した前方部は右方向にあった |
![]() 南東から見る |
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![]() 南裾に後円部登り口がある。 |
![]() 後円部墳頂 |
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説明板から
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宇都宮神社古墳 | 県指定史跡 | ||
全長59mの前方後方墳 後方部一辺約35m 高さ約6.5m 小木古墳群の中でも最も保存状態が良く中心的存在 後方部頂上には社殿が建つ。 昭和初期の社殿建設の際に 竪穴式石室から三角縁獣文帯三神三獣鏡(県指定有形文化財)が出土した。 |
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![]() 宇都宮神社 |
![]() 宇都宮古墳前方部 右奥に後方部 |
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![]() 前方部 右奥に後方部 |
![]() 前方部から後方部を見る 見通しは悪い |
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![]() くびれ部から前方部を見る |
![]() 後方部から前方部を見る 見通しは悪い |
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![]() 後方部裾から後方部を見上げる |
![]() 前方部脇から後方部を見る |
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説明板から
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宇都宮神社の北約200mに 甲屋敷古墳がある。
墳丘内には立ち入りできないので、周りから撮る。
甲屋敷古墳 | 市指定史跡 | |
現状は 直径約30m・高さ約5m 古墳の3分の2は既に失われている。 前方後円墳の可能性がある。 内部主体は粘土槨。 3世紀末〜4世紀頃の築造と推定されている。 昭和初期の土取作業中に多量の赤い顔料と三角縁神獣鏡が出土。 1975年の小牧市市史編纂調査により埋葬主体の一部・粘土槨が発見された。 |
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![]() 北西から |
![]() 東から |
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![]() 西から |
![]() 南から |
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説明板から
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新溝古墳 市史跡 |
岩倉市本町宮西 撮影日2024/11/25 |
小木古墳群の西約2km、新溝神社は古墳だ。 神社駐車場がある。
新溝古墳は 円墳 社殿下全体が古墳 社殿の整備中に、地下から巨石が発見されて古墳とわかった。 本殿右側垣内に磐座があり石室を覆っていた石らしい。 古墳の形については「神明太一宮鳥瞰図」の絵図に立派な円墳が描かれているそうだ。 |
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![]() 新溝神社境内 |
![]() 社殿の下が古墳 |
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![]() 掘り出された巨石の一部は 階段右の台石となる。 |
![]() 末社牛頭天王社の拝石にもなっている |
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説明板から
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七面山古墳 市史跡 |
岩倉市八剱町城屋敷 撮影日2024/11/25 |
新溝古墳の北約1.5km。 駐車場の真ん中にある。
七面山古墳は 現状直径約10mの円墳。未調査 周辺で出土した須恵器から、6世紀頃の築造と推定されている。 |
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![]() 東から |
![]() 南東から |
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![]() 墳頂の祠 |
![]() 南西から |
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説明板から
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5時前から真っ暗……
イオン小牧店で、お土産を買い、餃子の王将小牧二十堀店で夕食。
ホテル「キャッスルイン小牧」にチェックイン
大浴場を独り占め! レストランもあるようなので、ホテルで夕食すればよかった……。
岩屋古墳(小牧市) につづく