北村さんちの遺跡めぐり
更新日2025/5/23
2024年尾張国の遺跡めぐり その6 春日井市 名古屋市守山区 豊山町 小牧市 岩倉市 |
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撮影日2024/11/23〜26 |
2024/11/26 4日目最終日
「キャッスルイン小牧」の朝食バイキング
8時10分 ホテル 発
ホテルの北東約5kmの小牧市・岩屋古墳へ。
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岩屋古墳 市史跡 |
小牧市岩崎 撮影日2024/11/26 |
岩崎山の東麓に移築復元されている。
東側の道路に路駐して見学。
岩屋古墳は 径30m弱の円墳 南東方向に開口する横穴式石室は玄室長さ3.8m・幅2〜2.2m・高さ2.2m 羨道現存長さ3.6m 石室内から破壊された石棺と金銅製の耳環、須恵器が出土。 6世紀末〜7世紀初頭の築造と推定されている 岩崎山山麓の南東に所在した飛鳥時代の築造と考えられている古墳で 2007年(平成19)に発掘調査。 調査後に移設復元。 |
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![]() 墳丘復元 |
![]() 石室開口部 |
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![]() 開口部から石室内部を見る |
![]() 奥壁 |
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![]() 墳丘上に上がれる |
![]() 天井石には隙間があるので石室は明るい |
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説明板から
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三ッ山古墳群3号墳 市史跡 東田中宮前遺跡 |
小牧市東田中 撮影日2024/11/26 |
岩屋古墳の南約2km、
小牧市東田中の三ッ山会館(コミュニティセンター)の敷地内にあり、わずかの時間なら駐車も可能。
三ッ山古墳群は、3基の古墳群。 昭和54年、2基が道路拡幅で滅失する前の発掘調査で 一辺20m、高さ4m前後の方墳3基で、 墳頂部に竪穴式の埋葬主体があり、銅鏡などの副葬品をもつ。 4世紀末〜5世紀初頭の築造と推定されている。 埋葬主体は、いずれも割竹形木棺の直葬で、 1号墳には1基、2号墳には2基の埋葬がある。 3基の埋葬施設にはそれぞれ銅鏡が埋葬されていて、計3面が出土している。 そのほか鉄製品の出土がある。 1号墳からは刀子、鎌、手斧。 2号墳第1主体部からは、短剣2本、鉄鏃、鍬先、 第2主体部からは、鉄鏃1本
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東田中宮前遺跡 三ッ山古墳群がつくられた古墳時代から中世にかけて、古墳群周辺に集落があった。 この遺跡の範囲を東田中宮前遺跡という。 平成19・20年の3号墳南側の発掘調査では、 三ッ山古墳群3号墳の周濠を検出し、方墳と確認された。
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消滅した1・2号墳が調査された。 残っている3号墳は、未調査だ。
三ッ山古墳群3号墳 | |||
![]() 東田中遺跡 三ッ山古墳群3号墳全景 三ッ山古墳群と重なる地域と その周辺が、 東田中宮前遺跡となる。 |
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![]() 唯一 残された3号墳 |
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![]() 三ッ山古墳群の標柱と説明板 |
![]() 三ッ山古墳群3号墳 墳丘上に小祠 |
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稲荷山古墳 陪塚伊勢塚古墳 市史跡 |
一宮市三ツ井 撮影日2024/11/26 |
今回の旅の一日目は、一宮市で始まり、最終日にまた一宮市に来た。
この稲荷山が一宮市で一番高い山だそうだ。
稲荷山公園となっている。路駐しかない。公衆トイレがある。
稲荷山古墳は 径40mの円墳 西側は大きく削られている。 東側の等高線がほぼ直線的なので、方墳と考えられていたが、後の再調査で円墳とされている 墳丘上には神明社がある。。 五条川と青木川に形成された自然堤防上に位置する。 |
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![]() 稲荷山古墳 墳頂には神明社が鎮座 |
![]() 墳頂 |
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![]() 墳頂 |
![]() 北西から見る。削られて石垣で固められている |
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説明板から
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稲荷山古墳の東約80mに、陪塚とされる伊勢塚古墳がある。
伊勢塚古墳は 稲荷山古墳の陪塚と言われている 詳細不明 |
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![]() 墳丘 |
![]() 墳丘上の石碑 |
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高塚古墳 市史跡 |
北名古屋市鍜治ケ一色襟 撮影日2024/11/26 |
稲荷山古墳南南東約1.5km、素盞嗚神社が祀られている。
高塚古墳は 径約40mの円墳 墳丘南側に幅約15m・長さ約2mの造出しがある 周囲に幅10mの周溝がある 周溝部から円筒埴輪、朝顔形埴輪や形象埴輪(人物・甲冑・鶏・盾・蓋など)が多数出土した。 5世紀前半の築造と推定されている。 |
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![]() 高塚古墳 造り出しは左側 |
![]() 高塚古墳 造り出し側を見る |
![]() 造り出し側から見る |
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大森石油(稲沢市)にて ガソリン給油。
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二ツ寺神明社古墳 市史跡 |
あま市二ツ寺屋敷 撮影日2024/11/26 |
高塚古墳の南西約10km、あま市。
二ツ寺神明社古墳は 全長約80mの前方後円墳 後円部径45m・後円部高さ6m 前方部幅33m・前方部高さ3m、。 あま市唯一の前方後円墳 古墳時代前期の築造と推定されている。 くびれ部分に風の宮があり、後円部の頂上に神明社の社殿が建っている。 |
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![]() 鳥居と番塀 |
![]() 後円部 左に前方部 |
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![]() 本殿が建つ後円部墳頂 |
![]() 後円部上の高之宮神明社 |
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![]() 後円部から前方部を見る |
![]() くびれ部から後円部を見る |
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![]() 前方部から後円部を見る |
![]() くびれ部に建つ風の宮 右に後円部 |
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![]() 二ツ寺神明社古墳の横姿 右に後円部 |
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説明板から
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築山古墳(富士社古墳) | 稲沢市込野町元屋敷 撮影日2024/11/26 |
二ツ寺神明社古墳の西約1km。富士社。
築山古墳(富士社古墳)は 径15mほどの円墳 冨士社の社殿が墳丘上に建つ。 円錐形の墳丘。 埴輪、土師器、須恵器、中国磁器、中世陶器が発見されたという。 |
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![]() 築山古墳 標柱と番塀 |
![]() 墳丘に冨士社社殿が載っている |
![]() 冨士社拝殿 |
![]() 冨士社本殿 |
![]() 墳頂から墳裾を見下ろす |
![]() 南から見た築山古墳 |
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麻積冨士社古墳 | 稲沢市南麻績町郷前 撮影日2024/11/26 |
南西約500m、「麻積」は、「オウフ」と読む。難読漢字
これも富士社。
麻積冨士社古墳(オウフフジシャコフン)は 径12mほどの円墳 社殿が小山の上にある。円錐形の墳丘 富士塚の可能性がある。 |
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![]() 麻積冨士社 この社殿の後ろに古墳がある |
![]() 墳裾から墳頂を見上げる 非常に背の高い墳丘 |
![]() 墳頂のお社 |
![]() 麻積冨士社の森 |
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奥津社古墳 | 愛西市千引町屋敷 奥津神社 撮影日2024/11/26 |
南から長い参道がある。 参道前に駐車スペース。
奥津社古墳は 径25mの円墳 墳丘上に社殿が建っている。 4世紀中頃の築造と推定されている 神社に古くから伝わってきた三面の三角縁神獣鏡(県文化財)が出土したと考えられている。 方墳とも、前方後円墳ともいわれているが、詳細不明。 |
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![]() 奥津神社 鳥居と蕃塀 |
![]() 墳丘の上に奥津社が載っている |
![]() 奥津社古墳 この石は石室石材? |
![]() 奥津社本殿 |
説明板から![]() |
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姥ケ森古墳 | 愛西市町方町海用 撮影日2024/11/26 |
奥津社の西約3km。駐車場はない。 姥ケ森社の境内となっている。
姥ケ森古墳は 墳丘は残ってない。 石室材と思われる巨石が残っている。 1935年に村人が発掘。横穴式石室の石組みの部屋や須恵器などが発見された。 横瓮が1個発見されている。 (横瓮ヨコベとは、器体が横長の俵形につくられた液体を入れる容器で、 上方に短頸の口がついている) |
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![]() 姥ケ森社鳥居 |
![]() 参道 |
![]() 巨石とお社 |
![]() 鳥居横の石碑は石室材か? |
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物見塚古墳 | 稲沢市祖父江町三丸渕中島 撮影日2024/11/26 |
奥津社の北約5km
農地の中に、赤い鳥居が目立つ。「物見塚稲荷神社」
物見塚古墳は わずかな高まりの上に物見塚稲荷社が祀られている | |
![]() 南から見る 赤い鳥居が印象的 |
![]() 鳥居の奥に小社が鎮座 |
![]() 高まりの上に小社 |
![]() 北方から見た物見塚古墳 |
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金峯社古墳 | 愛西市上東川町宮東 撮影日2024/11/26 |
物見塚稲荷神社の北西約1kmにある金峯社。
南側参道前に駐車できる。
南から北に長い参道が続く。
金峯社古墳は 境内が古墳とされている。 境内全体が付近より高い。社殿がさらに高いところに建てられている。 未調査のため、詳細不明。、実は古墳かどうかも未確定。 |
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![]() 「金峯社」石柱と鳥居 |
![]() 金峯社の参道脇も小高くなっている |
![]() 参道 |
![]() 社殿 |
![]() 石垣の上に社殿が乗る |
![]() 背後から社殿を見る |
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布智神社古墳 | 稲沢市祖父江町本甲宮東 撮影日2024/11/26 |
金峯社の北東約2.5km。境内に墳丘が残されている。
西側に入口がある。
布智神社古墳は 25m×23mの円墳状 高さ2m 布智神社の御由緒には、前方後円墳と書かれているが、詳細は不明。 北側に周溝跡が残る。 以前は、墳丘上に社殿が建てられていたとされ、元宮山と呼ばれている。 |
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![]() 「布智神社」石碑と鳥居 鳥居の手前には 「磐境の石」といわれる古代石が置かれている 神社の起源とされる石で、両側に一対ある
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![]() 祭神は「カゼツチノミコト」 火傷を直してくれる神様 |
![]() 北から見た墳丘 手前に周溝跡 |
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![]() 布智神社古墳 広い墳頂部 |
![]() 布智神社古墳 墳頂部から南南西方向を見る |
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王塚古墳 | 稲沢市祖父江町山崎塚西 撮影日2024/11/26 |
布智神社の北約2.5kmの大塚というところに、王塚古墳があるという。
「大塚地蔵尊」。
周りより高くなっているので、古墳があったといわれているが、ほとんど分からない。
王塚古墳は 地蔵寺境内にある。 本堂が少しの高まりの上に建つが、古墳の痕跡だろうか? |
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![]() 地蔵堂境内 |
![]() 本堂 |
午後1時半を過ぎて、ようやく昼ご飯、ファミリーマート一宮玉野店にて
雨が本降りになる前に帰宅です。
14:18 一宮IC(阪神高速) - 14:50 米原JCT - 15:28(〜38) 杉津PA
- 16:56 渋滞に巻き込まれ根上ICから一般道
17:16 帰宅
2024年尾張国の遺跡めぐり 終わり