更新日 2018/6/3
2018春・静岡東部・神奈川県西部 その4 富士市 |
2018/3/21〜25 |
3月22日二日目、静岡市の見学を終えて、富士市に入る。
道の駅富士で、ラーメンの昼食を済ませ、午後の部開始!
「平成23年度 市民文化財めぐり〜富士・愛鷹山麓の古墳を訪ねて〜」のパンフレットが
インターネット上で公開されているので、参考にさせていただいた。
伊勢塚古墳 県史跡 |
富士市伝法 撮影日2018/3/22 |
玄竜寺境内に大きな墳丘。路駐で撮影かと思ったが、お寺の駐車場があった!。
玄竜寺本堂後ろに
大きな墳丘がある。
伊勢塚古墳は 径54m・高さ8mの円墳 2段築成 葺石あり 円筒埴輪が並べられていたと考えられている。 幅7〜8mの周溝があり、その形は南側で張り出し、帆立貝のような形をしている 6世紀初頭の築造と推定されている。
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大きな墳丘 |
墳頂のお堂 「三光天子」という縣額がある。 |
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墳頂の「史蹟 伊勢塚」の石碑 |
ふもとから墳頂を見上げる |
横沢古墳(県史跡) と 伝法土手内第26号墳 |
富士市大渕横沢 広見公園内 撮影日2018/3/22 |
広見公園内に移築復元されている。公園の駐車場あり。
横沢古墳 | 県史跡 |
径16m・高さ3.5mの円墳 墳丘の裾を一周する葺石がある。 この地方では唯一のもの 無袖式横穴式石室は全長8.3m・最大幅2.3m・高さ2.5m 6世紀後半の築造と推定されている。 石室内から、人骨とともに土器類・刀剣・鏃のほか、馬具の轡や金銅製の鈴などが出土 昭和54年に、西富士道路建設工事によって市内大渕横沢で発見され、発掘調査後、移築復元された。 |
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右に横沢古墳 左には、高床倉庫が復元されている。 高床倉庫は 東平遺跡(奈良〜平安時代初頭)の 遺構の復元 |
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方向を変えて見る |
開口部 入れない |
石室内部 |
奥壁 |
横沢古墳の北側に伝法土手内第26号墳が保存されている。
伝法土手内第26号墳 |
現状径10mほどの円墳 説明板がないので、詳細不明 |
伝法土手内第26号墳 |
広見公園は見どころいっぱい、ゆっくり散策すると楽しそうだが、先を急ぐ…。
大渕片倉古墳群 県史跡 |
富士市大渕 撮影日2018/3/22 |
富士総合運動公園内 陸上競技場南側に3基の円墳が保存されている。
保存されている3基の古墳は、大渕片倉古墳群のなかのひとつのまとまりである。 横穴式石室がある。 |
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大渕片倉1号墳 中では、最大の石室があるが、鉄の扉で閉ざされている。 石室全長4.5m、幅1.3m、高さ1.7m 1号墳石室模式図 (説明板から) 古墳時代末期の築造と推定されている。 本来の横穴式石室とは異なり、 入口を前方上部脇にもつという 特異な構造をしている。
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2号墳 |
3号墳 |
2号墳・3号墳は、石室は全く見えない。
実円寺西1号墳 市史跡 |
富士市三ツ沢 撮影日2018/3/22 |
広い道路そばにあり、「実円寺古墳公園」となっている。
駐車できるか不安だったが、駐車スペースがあった!
実円寺西1号墳は 直径19mの円墳 高さ5.8m 横穴式石室は全長11.1mの無袖式 玄室長9.5m 石室奥壁部高さ2.5m・奥壁幅2.1m 入口部分には、板状石材(框石カマチイシ)によって段が設けられている。 床面にも大きな板石が敷かれている 石室石材は玄武岩質の地石で、天井石は7枚、市内では最大 土器片が出土しただけ 7世紀前半の築造と推定されている。 富士山南麓の南端部、三ツ沢西側の高台先端、海抜85mに位置している。 昭和60年、解体の上補強を実施して、合わせて墳丘が復元された。
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丸いきれいな円墳かな? |
墳丘 元は山寄せの古墳かな |
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南側に開口 |
開口部 |
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入口には柵がある・・・ |
石室内部 石が敷かれている。 |
横沢古墳の石室に比べると、実円寺西1号墳の石室は、石材がごつごつしている。
琴平古墳 県史跡 |
富士市中里 撮影日2018/3/22 |
伊勢塚古墳に次ぐ大型円墳!
墳頂には琴平神社がある。
琴平古墳は 径31mの円墳 葺石あり 愛鷹山麓の丘陵斜面、海抜60mに位置している。 国史跡浅間古墳の西1kmにある。 67基からなる中里古墳群の中心の古墳 |
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琴平神社と琴平古墳の説明板が並んでいる |
葺石が集められているのかな |
琴平古墳 墳丘 |
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墳頂の琴平神社の小さな祠 |
墳頂 奥に琴平古墳県史跡と刻まれた石碑 手前に灯篭などの石 |
琴平神社の説明板によると…
地元に住んでいた山本さんのご先祖が、
自分の家の鬼門除けのために、四国の金比羅宮から勧請して祀ったものといわれている。
祭神は大国主命。
浅間古墳 国史跡 |
富士市増川 撮影日2018/3/22 |
高速道路のすぐ北にあるが、高速道路より20mほど上にある。
駐車スペースはあるが、狭い道を行かなければならない。
浅間古墳は 墳長90m以上の前方後方墳 高さ7m国史跡 葺石あり 一部に周溝とみられる凹地がある。 4世紀後半の築造と推定されている。 浅間古墳 平面図と断面図 (「市民文化財めぐり」パンフから) 静岡県で一番大きな前方後方墳 富士市唯一の国史跡となる。(昭和32年) |
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浅間神社鳥居 |
階段を上がると、後方部 |
後方部頂の浅間神社社殿 |
後方部から前方部を見る |
北から見た墳丘 右側(西側)が後方部 |
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後方部裾 周溝跡か? |
前方部から後方部を見る |
後方部脇から前方部を見る |
前方部脇から後方部を見る |
行く前は、高速道路と、こんなに高低差があるとは思っていなかった。
高速道路は、山裾をけずって建設されたのだなと実感できた。
庚申塚古墳 県史跡 |
富士市柏原新田 撮影日2018/3/22 |
めずらしい双方中方墳!
JR東海道本線の線路沿いにある。
庚申塚古墳は双方中方墳 中方部一辺約20m、東西長約40m、高さ3.5m 直径10〜15cmの浜石による葺石がある。 埴輪はない。 墳頂には「青面金剛」と彫られた石碑を祀る。 未発掘で、詳細は不明 南側が線路で少し削られている。 庚申塚古墳 平面図 (「市民文化財めぐり」パンフから) 浮島沼に接する砂丘上の海抜5mに位置している。 |
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北から見た墳丘 向こう側に線路 |
墳頂の祠 |
祠の中には「青面金剛」と刻まれた石 |
JR東海道本線の線路で削られている 左が線路 |
近くに浮島沼という湿地帯が残っているという。見学してくればよかったなぁ…。
山の神古墳 市史跡 |
富士市東柏原新田 撮影日2018/3/22 |
JR東海道本線の線路沿いにある。
庚申塚古墳の東150mにある。標高5m。
墳頂には、山の神神社がある。
山の神古墳は 墳長41.5mの前方後円墳 葺石あり 埴輪あり 幅7m・深さ1mほどの周溝がある。 円筒埴輪や人物埴輪の破片が出土。 6世紀前半の築造と推定されている。 昭和54年に墳丘の北隣と東隣を調査。 伊勢塚古墳、沼津市の長塚古墳などとともに、 駿河で初めて埴輪を受容した重要な首長墳として位置づけられている。
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北から見た山の神古墳 右方に前方部 |
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南側は、鉄道で削られている |
墳頂 山の神神社 |
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後円部から前方部を見る 前方部は開墾されていて、よくわからない。 |
前方部側から後円部を見る |
庚申塚古墳と山の神古墳は、150m離れて並んでいる。
周りは農地なので、とても目立つ。
沼津市に入る
神明塚古墳へつづく