北村さんちの遺跡めぐり
更新日2015/12/21

福井県若狭町・小浜市
その4 加茂古墳と太良荘の古墳
2015/11/22

2015年11月22日、シンポジウム「向山古墳群の世界」(若狭頂歴史文化館)に参加に合わせて、
他の古墳の探索。

地図g

加茂古墳群
県指定史跡
再訪

福井県小浜市加茂
撮影日2015/11/22

2005年に見学したが、石室内部が真っ暗で、写真が撮れなかったので、再訪。
2つのの立派な石室を見ることができる。
加茂神社の北西にある山麓にある。

 加茂北古墳・南古墳は、円墳であったと思われるが、壊されているので墳形等は明らかでない。
  県下で最大級の横穴式石室を遺存している。
  北古墳の玄室は、長さ4.7m、幅2.6m、高さ4.0mで羨道は長さ9.0m、幅1.6mである。
  南古墳の玄室は、長さ4.2m、幅3.1m、高さ3.8m、羨道は長さ3.3m、幅2.0mである。
 盗堀を受け、副葬品等も不明である。
 両古墳ともに6世紀後半〜7世紀初頭の築造と推定されている。

2基の墳丘のうち、東側にあるのが加茂南古墳。

 加茂南古墳



南から見た加茂南古墳
 
 

加茂南古墳 開口部

加茂南古墳 開口部から羨道部を見る

加茂南古墳 奥壁

加茂南古墳 奥壁全体 

加茂南古墳 玄室内部から入口を見る 

加茂南古墳 羨道から入口を見る 

西から見た加茂南古墳

加茂南古墳の西50mにあるのが、加茂北古墳。
南古墳よりも、石室の高さが高い!

 加茂北古墳

南から見た加茂北古墳 


白く見える枯れ木の後ろ辺りに石室

加茂北古墳 石室開口部

加茂北古墳 羨道から玄室を見る

加茂北古墳 奥壁に穴が空いていて明るい

加茂北古墳 奥壁の穴を外から見る

加茂北古墳 玄室から入口を見る

加茂北古墳 西から見る

北古墳・南古墳というけれど、東西に並んでいる。
10年前、初めてこの石室を見たとき、この高さにとても驚いたことを覚えている。

太良荘の古墳群

福井県小浜市太良荘
撮影日2015/11/22

鎌倉〜室町時代にかけて東寺の荘園だった太良荘は、北川と、東西と北を山に囲まれ、山麓に多くの古墳がある。
詳細不明のものがほとんどだ。

 日枝神社裏古墳
  太良荘の日枝神社の社殿の後ろに石材が露出している。

日枝神社 昔は立派な神社だったのだろう、
長い参道がある

日枝神社 銅造梵鐘
小浜市指定文化財

社殿後ろに石室露出

天井石

トンネルのようになった石室

石室内部は、埋まっている。

石室の入口と奥壁がどっちなのかよく分からないほど、崩れている。

 御所の森古墳
  太良荘の長英寺の墓地の奥にある。
  そばに市指定史跡の五輪塔がある。


五輪塔 鎌倉時代のもの

  市指定史跡

木立の中に、置かれている

御所の森古墳 墳丘

天井石が並んでいる

開口部

石室内部

  

 明石支群
  太良荘の正林庵のある集落の北端には、獣除けのフェンスがある。
  そこを手動で開けて、砂防ダムに行く道に入る。
  その道路沿いに多くの古墳がある。

明石支群その1

明石支群その2

明石支群その3


砂防ダムまで行ったが、
それよりずいぶん手前に、
  石室石材を見ることができる。
 明石支群その4     半壊した石室が残っている。

明石支群その4 石室

明石支群その4 天井石

明石支群その4 石室内部

明石支群その4 石室内部 反対側から

獣除けのフェンスから入り込んで100mぐらいの所に、2基の円墳が並ぶ。

 仁王塚


 径20mほどある円墳が2つ並ぶ

昔から仁王塚と呼ばれていたそうだ。


上の写真の反対側からみる仁王塚。

周溝を共有している。

葺石のような石が、集められている。

明石支群と仁王塚は、HP「古墳とかアレ」様の情報だけを頼りに見学してきました。

その5につづく

福井県の遺跡トップへ

トップページ