北村さんちの遺跡めぐり
更新日2015/12/30

福井県若狭町・小浜市
その5 検見坂古墳群遠敷支群ほか
 2015/11/22

2015年11月22日、シンポジウム「向山古墳群の世界」(若狭頂歴史文化館)に参加に合わせて、他の古墳も探索。

地図g

多田池町古墳群

福井県小浜市多田
撮影日2015/11/22

小浜市多田の関電エネルギーソリューション(元ポリテクセンター)の南の林の中に、横穴式石室をもつ古墳がある。
1号墳は横穴式石室が残っている。

 多田池町1号墳は、径17mの円墳
  横穴式石室は、玄室長さ5.1m・幅1.9m・高さ1.85m 羨道長さ4.7mの両袖式
  6世紀後半の築造と推定されている。

多田池町1号墳 墳丘

石室開口部

石室内部

石室内部から外を見る。

1号墳の西に2号墳。

 多田池町2号墳 詳細不明

多田池町2号墳 墳丘

1号墳の北には、3号墳があるそうだ。

検見坂古墳群遠敷支群

福井県小浜市遠敷
撮影日2015/11/22

小浜市遠敷の神通寺近くの古墳の見学。
神通寺の北側の墓地の後ろを上ったところにあるのは、神通寺裏山古墳(遠敷43号墳)

 神通寺裏山古墳(遠敷43号墳)

石室前に焼却炉がある。

山側から見る

石室内部

石室内部から外を見る

神通寺裏山古墳から、もう少し(30m)ほど行ったところにあるのが、44号墳。

 遠敷44号墳



円墳らしいが、
詳細不明・・・・

この遠敷の丘陵上には、前方後円墳がある。
九花峰古墳という。 2010年に測量調査の結果が報告されている。

 九花峰古墳(キュウカホウコフン)(遠敷52号墳)
 九花峰古墳は 全長45mの前方後円墳
  若狭地方で最古の4世紀の築造の可能性がある。
  標高130mの山頂にある。


九花峰古墳 測量図
(シンポジウム当日資料から)

九花峰古墳(52号墳)の後円部の北にあるのは51号墳。



九花峰古墳
測量調査では、前方部の幅が14mと狭く、後円部は2段築成など、
「柄鏡形」の古墳の特徴を備えていることが判明し、
4世紀後半の築造と推定されている。

いずれ、登ってみたいけど、標高130m・・・・・。

市場古墳

福井県若狭町市場
撮影日2015/11/22

シンポジウム「向山古墳群の世界」が4時半に終わって、その後見学に行ったので、日没前後の時刻となる。
シンポジウムのあった若狭町歴史文化館のすぐ東にある
   「パレア若狭(若狭町役場パレア文化課)」の敷地内に保存されている。

 市場古墳は 発掘調査の結果、径16m・高さ2.8mの円墳
  横穴式石室は、全長6.2m、玄室の長さ3.2m、幅1.3m
  石室内部から、金銅製の耳環、鉄鏃、刀子、須恵器、内面黒色土器などが出土
  遺物の出土状況から、3体の遺体が納められたと考えられている。
  6世紀後半に造られて、7世紀初頭まで追葬が続けられていたと考えられている。
      (現地説明版から)




市場古墳

石室は埋め戻されていて
 見ることはできない。

シンポジウムに参加して、充実した1日を過ごし、家路につく。

福井県若狭町・小浜市の古墳  おわり

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