中能登町    地図g 

杉谷A古墳群
ガメ塚古墳

中能登町(旧鹿西町)杉谷
(撮影日 2006/3/11
2020/5/18

チャノバタケ遺跡と重なるような位置に杉谷A古墳群がある。

 杉谷A古墳群配置図
  (いしかわ文化財ナビを基に作成)


ガメ塚古墳
 1959年(昭和34年)に記された「金丸町史」に
 古墳と報告されている。
 1991年(平成3年)に測量調査。

ガメ塚以外の杉谷A古墳群は、
 1986(昭和61)〜1988年(昭和63年)に
 確認されている。

1号墳から11号墳は
 道路建設などで削平されて
 調査が行なわれた
      (撮影日2020/5/18)
1号墳 方墳 一辺8m 組合式箱形木棺
2号墳 方墳 ? 組合式箱形木棺
3号墳 円墳 7.8×7.4m
高さ1.1m
箱形木棺
4号墳 円墳 径9m
高さ1m
箱形木棺
5号墳 方墳 12.2×8.7m 箱形木棺
6号墳 方墳 一辺10.4m 箱形木棺
7号墳 方墳 一辺14.4m 箱形木棺か?
8号墳 円墳 径11.1m以上
9号墳 円墳 径12m
10号墳 方墳 径10.3m 箱形木棺
11号墳 円墳 不明 組合式箱形木棺
12号墳 方墳
13号墳 円墳
14号墳 円墳
15号墳 方墳
16号墳 方墳
17号墳 円墳
18号墳 円墳
19号墳 円墳
杉谷ガメ塚 前方後円墳 全長60m
 後円部径37m
 杉谷A12号墳  方墳
 杉谷A13号墳  円墳
 杉谷A14号墳  円墳



左・杉谷A15号墳 右・16号墳
 杉谷A15号墳  方墳
 杉谷A16号墳  方墳

杉谷A古墳群の東に、八幡神社がある。

 杉谷八幡神社
 古来杉谷の産土神として崇敬せられてきた古社で、
  壽永年間木曽義仲、小田中に陣した時当社に戦勝を祈願し神宝を奉ったという。
 八幡神社の懸仏及び少名彦名命社の薬師十二神の懸仏は現在円正寺に安置されている。
 明治後村社に列した。

八幡神社 鳥居

八幡神社境内
 八幡神社境内にも、墳丘があるはずだが、確認できない。

八幡神社の南から森に入ると、ガメ塚古墳がある。
ガメ塚は、杉谷A古墳群の主墳で、他に円墳13基・方墳8基が確認されている。

 ガメ塚古墳
 全長60mの前方後円墳 
  後円部径37m(東西・後円部高さ8m
  前方部長23.5m・前方部前端幅29m・前方部高さ4m、くびれ部幅19m
 斜面に葺石と思われる拳より少し大きめの礫が散在する。
 段築はない。
 埴輪は確認されていない。
 埋葬施設・副葬品は発掘調査が実施されておらず不明
 杉谷八幡神社横に張り出している丘陵端部に立地する。
 墳丘の立地するところは比較的大きな木は少なく、竹やぶに覆われている。
 墳丘は後円部平坦面に盗掘坑と見られる掘り込みがあるほかは全体的に遺存状態が良好。
 平野部から見える東側をていねいに造っている。
 5世紀代の築造か。
 1959年(昭和34年)に記された「金丸町史」に古墳と報告されている。
 1991年(平成3年)に測量調査。
 1986(昭和61)〜1988年(昭和63年)にガメ塚以外の杉谷A古墳群が確認されている。



ガメ塚実測図

 2020年のガメ塚古墳    (撮影日 2006/5/18

ガメ塚古墳 前方部
  

ガメ塚古墳 前方部から後円部を見る
  

ガメ塚古墳 後円部の盗掘坑

ガメ塚古墳 後円部から前方部を見る
 2006年のガメ塚古墳   (撮影日 2006/3/11)
 竹林になっていて、昼でも暗く、大きすぎることもあって写真が撮れない。

杉谷八幡神社
産土神として昔から崇敬されてきた。
ガメ塚古墳は、


杉谷ガメ塚 前方部から後円部を見る
前方部に比べ後円部がかなり高い。


後円部にあるくぼみ
盗掘坑か?

        

能登部姫塚古墳群

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