北村さんちの遺跡めぐり
更新日2024/11
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茨城県の遺跡 その9 
稲敷市・牛久市・阿見町・美浦村・土浦市・つくば市

茨城県の旅6日目、2024/4/12 
午前に鹿島市と神栖市を見学し、
ファミリーマート神栖中央公園前店(神栖市大野原)で、国道ステッカーと昼食を購入。
 東日本うさみ51号潮来(茨城県稲敷市西代)にて、ガソリン給油。
午後に入る。
稲敷市へ。
東大沼の愛宕神社前の広場でお弁当を食べて、東大沼古墳群の見学。

付近の地図g

東大沼古墳群 稲敷市東大沼
見学日2024/4/12

東大沼の愛宕神社周辺の集落内には古墳が群集している。

 東大沼古墳群は 前方後円墳6基を含む31基からなる群集墳
東大沼古墳群の見学した古墳配置図
   HP「大和國古墳取調室」様の図を参考にさせていただいて作図してみました

 ※欠番⑪はグーグルマップ航空写真で見ると古墳らしいが、
      写真もないので載せないことにする)
  ※欠番⑧は、⑮と同じと思われる

東大沼古墳群の地図g  
仮番号
26号墳 径30mの円墳
5号墳 墳長40mの前方後円墳
20号墳 径12mの円墳
庭の築山になっている
6号墳 墳長38mの前方後円墳
14号墳 径12mの円墳
12号墳 径15mの円墳
21号墳 径15mの円墳 愛宕神社
22号墳 20mの前方後円墳 墓地
11号墳 径15mの円墳
庭の築山になっている
9号墳 径20mの円墳
10号墳 径15mの円墳高さ2m
13号墳 ⑯⑰合わせて前方後円墳か
①の北東の民家の敷地
?古墳でないかもしれない

昼飯を食べた愛宕神社は古墳だ。 

 ⑨ 愛宕神社   21号墳  径15mの円墳 高さ2.5m 
 鳥居横の収納庫には、石棺材かと思われる石材が置かれている。 

鳥居横の収納庫に石棺材か

墳丘上に社殿

北西から見る

南東から見る
   20号墳    径12mの円墳 高さ1.5m
    ⑨の北にある。

④⑤は個人の住宅の庭にある。

  詳細不明 庭の築山となる

    離れたところから写真だけ撮る
 ⑤ 6号墳 
   墳長38mの前方後円墳  高さ3m 

③から北に行った交差点に②。

 ② 5号墳   墳長40mの前方後円墳  高さ3m

 

くびれ部が見える……かな

②から北東に行くと①。

 ① 26号墳   径30mの円墳 高さ1.5m

    

①の墳頂   奥に②が見える

①の北にある民家の敷地内に高まりがあるが……

   詳細不明

民家の塀の向こうに    
          古墳らしきものが見える。

近づいて見る

②の南の道路を北西に行くと……

 ⑥ 14号墳  径12mの円墳  高さ2m  

   畑の中にあるのですぐわかる。
  古墳ではないかもしれない

    ⑥の西に見える高まり

⑥の北の道路沿いに⑦

 ⑦ 12号墳   径15mの円墳  高さ1.2m    

かなり大きいが、高さは低い  

  高さは1.2m以上はあると思うが……

⑦の西の竹やぶの中には⑫

 ⑫ 11号墳   径15mの円墳   高さ1.2m

竹林の中に墳丘

墳頂には石祠がある。

その南西隣の 個人の住宅の庭にあるのは⑬

   詳細不明
民家の築山になっている墳丘     

家主の女性は、古墳だと
 おっしゃってました。

⑭⑮⑯⑰はソーラーパネルのすき間にある。
というか、古墳を残してソーラーパネルが設置されているようだ。

 ⑭ 9号墳   直径20mの円墳 高さ2.7m
 ⑮ 10号墳  右奥9号墳


東大沼古墳群
 手前が⑮  奥が⑯

 ⑯ 13号墳   ⑰と合わせて前方後円墳か

       ほとんど高まりがない
  ⑯と合わせて前方後円墳か

        ほとんど高まりがない

⑩は愛宕神社(⑨)の南約200mの墓地。

 ⑩  22号墳   20mの前方後円墳 高さ3m

前方部か?
  

奥に後円部
  
右が後円部なのか?

石棺材があるらしいが、わからない……



  

獅子見塚古墳 牛久市桂町
見学日2024/4/12

東大沼古墳群の西北西約10km、筑波南桂工業団地の東端に古墳公園として保存されている。
と言っても、ただの草むらだ。

 獅子見塚古墳は  全長32mの前方後円墳  南西に小さめの前方部がある
 埴輪片が採取されている。古墳時代後期の築造と推定されている。

前方部から後円部を見る

後円部から前方部を見る

獅子見塚古墳全景  右に後円部






獅子見塚古墳の前の道路は、満開の桜!




牛久に来たら牛久大仏を見なければ……

牛久大仏   (牛久市久野町)

青銅製立像で地上120mの高さがある

ギネス世界記録には
 「世界一の大きさのブロンズ製仏像」
 として認定されている。

南側の駐車場から写真を撮る。
  
セブンイレブン阿見いぶきの丘店で休憩して、次へ!

(阿見)八幡1号墳
八幡古墳群
阿見町大形
見学日2024/4/12

牛久大仏から東北東約5km、阿見町名所百選№18

 八幡古墳群は  15基ほどあったといわれているが、現存は3基
 八幡1号墳(八幡塚)は  28mの円墳
  2号墳は 径10mの円墳 高さ2.4m
  3号墳は 径20mの円墳 高さ1.5m 
 八幡1号墳   径28mの円墳 高さ3m 
  墳丘上に八幡神社が鎮座している。
鳥居の後ろに墳丘


扁額は読めない




墳丘に上る

墳頂には八幡社のお社
説明板から

 2号墳は 1号墳の南約200mにある。 3号墳はどこなのかわからない。

(美浦村)浅間塚古墳
(木原原5号墳)
稲敷郡美浦村郷中
見学日2024/4/12

八幡1号墳の北東3km、住所は美浦村だ。
道路沿いにきれいな墳丘が見られると聞いた。説明板はない。

 浅間塚古墳(木原原5号墳)は  墳長51.3mの前方後円墳、高さ10.4m
 後円部墳頂には石祠(浅間社)が祀られていて、
 その周囲には,過去の盗掘の際に出たといわれる石棺の破片が散在している。
 木原原古墳群は,10基の古墳で構成される古墳群とされている
        (『美浦村史研究6号』から)

浅間塚古墳 左が後円部  登るところがないので、墳頂の状態は不明。
雑草がなければ、きれいな前方後円墳が見れたはず……

前方部手前から見る  左に後円部

浅間塚古墳 後円部側

  

東崎古墳
美浦村布佐
見学日2024/4/12

グーグルマップには、阿見美浦バイパスのそばに「東崎古墳」という表示がある。
詳細不明だが、寄ってみる。

 東崎古墳(トウザキコフン)は  ネット検索しても、情報がほとんどなくて詳細不明の古墳
  前方後円墳に見えるが……。

東崎古墳 墳丘

広い墳頂部 石祠と石碑がある

墳頂の 石祠と石碑
石碑には「正一位稲荷大神・・」と彫られている

墳頂から西方向を見る
尾根の先端部に築かれている

墳裾から墳頂部を見上げる

  

木原白籏古墳群   美浦村木原
見学日2024/4/12

村史跡となっている3基の古墳を見学した。

 木原白籏古墳群は 霞ヶ浦南岸の台地上にある11基の古墳群といわれている。
  前方後円墳2基・円墳3基・方墳1基が現存している。
愛宕山古墳 木原白籏古墳群第1号墳 全長81m(復元長100m)の前方後円墳
白籏石尊古墳 木原白籏古墳群第2号墳 全長55mの前方後円墳
木原根火山大日塚古墳 木原白籏古墳群第10号墳 16×15mの方墳

(木原)愛宕山古墳は、農林漁業者トレーニングセンター駐車場の東隣にある。
駐車場から一段高い所に愛宕神社の鳥居がある。

 (木原)愛宕山古墳 
    (木原白幡古墳群第1号墳)
 村史跡
 村内最大規模 全長81mの前方後円墳  後円部径67m・前方部幅38m
 前方部は道路で削られていて、元は全長100mあったという。
 2段築成 
 5世紀代の築造と推定されている。
 後円部墳頂に「愛宕神社」が鎮座している。
 社殿の下に石棺が埋められていて、
   鳥居下の参道の石段の一部に、その石棺の板石が使われているという。

駐車場から見た愛宕山古墳 前方部先端

愛宕山古墳 前方部先端の登り口

前方部から後円部を見上げる

後円部の広い墳頂部 愛宕神社の社殿がある

後円部頂の 石祠と石仏

後円部頂の 石仏と石材

後円部頂の 青緬金剛尊の石碑

後円部頂 右奥に前方部

後円部から前方部を見下ろす

前方部上の謎の石材 石棺の石材?

愛宕山古墳全景  左奥に後円部
 説明板から

白籏石尊古墳は 愛宕山古墳から東の丘陵先端、
  日本テキサスインスツルメンツ美浦工場の敷地内に保存されている。
北側に登り口がある。

 白籏石尊古墳 (木原白籏古墳群第2号墳)  村史跡
 全長55mの前方後円墳  
   後円部径30m・後円部高さ6m  前方部幅25m・前方部高さ5m
  南側くびれ部に造出し状の遺構がある。
 発掘調査はされていないので詳細不明。
 円筒埴輪が確認されている。
 6世紀代の築造と推定されている。
 墳頂の板碑は箱式石棺の一部の可能性がある。

白籏石尊古墳 後円部側

後円部を横から見る 右に前方部

くびれ部から後円部を見る

前方部から後円部を見る

後円部墳頂 石尊大権現の板碑と石囲い

後円部から前方部を見る

横姿
 説明板から

木原根火山遺跡といわれる丘陵には、大日塚古墳がある。

 木原根火山大日塚古墳
    (木原白籏古墳群第10号墳)
 村史跡
 木原根火山遺跡(キハラネビヤマイセキ)といわれる
     複合遺跡(中世城跡や金毘羅神社など)の中にある古墳
 東西約16m×南北約15m・高さ2.5mの方

木原根火山遺跡 登り口

木原根火山遺跡 石祠(金毘羅様)

大日塚古墳墳丘

大日塚古墳 墳頂部

墳頂に石棺石材転用の板碑と大日如来立像

大日塚古墳 方向を変えて見る

木原根火山遺跡  大日塚古墳墳丘から石祠(金毘羅様)を見る
 説明板から


大塚古墳群
「黒坂命の古墳」と「同居塚古墳」
美浦村大塚・大須賀津
見学日2024/4/12

美浦村の大塚という地名にある古墳群。
10基からなる古墳群だという。
県道120号線沿いに東西200mくらい離れた、2基の古墳を見学。

黒坂命の古墳は、県道120号線に標識があり、駐車スペースもあるが、ここは北側で
  墳丘の南側に厳島神社の鳥居があり、そこから階段を登る。

 黒坂命(クロサカノミコト)の古墳
    (大塚古墳群1号墳)
 村史跡           美浦村大塚
 直径53.4mの円墳 高さ11.8m  (いばらき文化情報ネットから)
 墳丘北側に幅4mの溝がある。
 古墳時代中期前半の築造と推定されている。
 江戸時代に箱式石棺が発見されて遺体、朱とともに 鏡、剣、甲冑、石製模造品などが出土。
  『常陸國風土記』に登場する黒坂命の墓所ではないかと考えられた。


黒坂命の古墳
  墳裾より墳頂を見上げる

北から見る

墳丘の南側に厳島神社の鳥居がある

鳥居横に説明板

墳丘に上る階段

墳頂部

墳頂部には三角点がある

墳頂部の石祠
説明板から

黒坂命の古墳の西約200mに、同居塚古墳がある。

 同居塚古墳 (大塚古墳群) 美浦村大須賀津   
 現状は墓地。
 墳形不明 長さ73.4m・高さ11.4mの現状楕円形
 墳頂に土器片が出土していて、5世紀代の築造と推定されている。

南道路から見た同居塚古墳

墳丘?

墳裾は現代の墓地

墳丘上も墓地

墳頂?

 同居塚古墳は大塚古墳群の何号墳なのだろうか…

山王山古墳
村史跡
美浦村山王
見学日2024/4/12

大塚古墳群の南東約800m。山王集落の山王公民館のそばに鳥居がある。
神社社殿裏に墳丘がある。

 山王山古墳は  径30mの円墳 高さ3.5mだが
   自然地形を利用した部分を含めると70mを超える

日枝神社(山王様)入口 南から
  

墳丘裾部に日枝神社が鎮座
この背後に 山王山古墳がある

山王山古墳の墳頂を見上げる

山王山古墳 墳頂平坦部



山王山古墳
 墳頂から墳裾の日枝神社を見下ろす


竹に侵食されている……。
  説明板から


   

青宿古墳群 稲敷郡阿見町青宿
見学日2024/4/12

阿見町西部・土浦市・つくば市の地図g

青宿鹿島神社境内に2基の古墳がある。阿見町名所百選No.13

 青宿鹿島神社境内にある3基の古墳を、青宿古墳群と呼ぶ
 青宿鹿島神社は青宿の島状台地上にあり、祭神は武甕槌命(タケミカヅチノミコト)
 社殿の西側に2基の円墳がある。
 1号墳は直径17m・高さ2.5mの円墳で、
   乱堀されているが、直刀や勾玉、その他の副葬品は町で保管。
 2号墳は直径22m・高さ2mの円墳で、付近には土師器片が散布している。
 社殿の東側にあった3号墳は、直径30m・高さは削平されたため不明だが、
  前方後円墳ではなかったかという見方もある。
 いずれも出土品などから6世紀の築造と推定されている。
     (阿見町ホームページから) 

鹿島神社は
鹿島市の「鹿島神宮」を勧請した神社
 青宿1号墳    直径17m・高さ2.5mの円墳
  直刀や勾玉などが出土

きれいな円墳
 

方向を変えて見る
  

墳頂近くに
「百万遍供養塔」と彫られた板碑が倒れている

墳裾に石祠
 青宿2号墳   径22m、高さ2.0mの円墳
  土師器片が採集されている。

墳丘

少し削られているようだ
説明板から

  

立ノ越9号墳 稲敷郡阿見町阿見
見学日2024/4/12

立の越公会堂のあたりに、立の越古墳群があり、墓地の中に立ノ越9号墳がある。
墳丘上に愛宕神社がある。 阿見町名所百選№16

 立ノ越古墳群は、立ノ越集落の背後の舌状台地に占地し、
  前方後円墳5基、円墳10基、上円下方墳1基、小円墳4基、計20基からなる
 前期のものと思われる柄鏡式古墳を含め、
  前中後期の古墳時代全般にわたって古墳が築造されている。
         (阿見町ホームページより)
 立の越9号墳  詳細不明

愛宕神社鳥居の奥に 立ノ越9号墳
  

立ノ越9号墳 墳丘
  

墳丘には愛宕神社が鎮座

立ノ越9号墳を 墓地(社殿裏)側から見る

説明板は読みにくくなっているので、翻訳する
№16 阿見町名所百選 
立ノ越古墳群とその周辺
 本古墳群は、舌状台地を占地し、前方後円墳(柄鏡型)や
円墳、群集墳など約20基が鎮在している。この古墳群は古代
史を知る上で大変貴重である。また、本台地の付け根付近には、
中世の館跡があり、地名「立ノ越」に深く関わっている。その
先端部には250年前祭祀の八坂神社がある。霞ヶ浦に注ぐ花
室川には柿ノ木橋があり、橋には2つの伝説がある。
 更に、谷津を挟む西の丘陵には戦国城砦と寺跡があり、職
人信仰の聖徳太子の祠がある。
         阿見町教育委員会

   

ひさご塚古墳 土浦市大岩田
見学日2024/4/12

大岩田の虚空蔵尊のすぐ北にあり、西側の道路から後円部が見える。
住所は土浦市。

 ひさご塚古墳は  全長22mの前方後円墳
  後円部径15m・高さ4m、 前方部先端幅7m・高さ3mだが、前方部は削平されている。
 馬形埴輪が出土したと伝えられている。そのほかは詳細不明。

西から見た後円部
 削平された前方部は左手 前は墓地

ひさご塚古墳 南から見た後円部
 削平された前方部は左奥方向側

後円部斜め後ろから見る

北西側(前方部)から見た後円部

   

鹿島様古墳 つくば市吉瀬
見学日2024/4/12

6時を過ぎて、ほとんど見れなくなってきたので、おもしろい古墳を見学。
つくば市となる。
常磐自動車道と土浦学園線(24号線)の交差するところのすぐ西に「鹿島様古墳」がある
墳丘が墓地となり、石垣でで固められているという。
行ってみたら、この石垣のところは古墳ではなく、その奥に古墳がある。
石垣の横に駐車スペースがあり、石垣の上に説明板もある。

 鹿島様古墳は 45mの前方後円墳 後円部径17m・前方部長さ25m・高さ4m

石垣の上は古墳ではない

鹿島様古墳 後円部墳頂

くびれ部から後円部を見る

後円部から前方部を見る

後円部脇から前方部を見る

前方部先端 右奥に後円部
説明板から

 

今夜の宿泊は、土浦市湖北の「湖北ホテル」
鹿島様古墳の東約5km。午後6時半にはホテル前に到着。
隣にある魁力屋ラーメンで夕食。

食べている途中です
最初に撮るの 忘れました
 普通の醤油ラーメンです
  
湖北ホテルは朝食付きのプランなので、安心してゆっくり休みます……。

浅間塚古墳(土浦市) につづく

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