東北の旅その7
三日目B四日目@
賽の窪塚古墳から撮影日2013/10/1〜6
岩沼市から、名取市にもどる。
仙台平野の最古の古墳は高舘山古墳だという。高舘山古墳は標高200mの高舘山山頂にある。
見学したいが・・・・あきらめて、高舘山古墳の次の世代の墳墓と云われている賽の窪古墳群の見学。
賽の窪古墳群 | 名取市愛島笠島字台・北台・西台・南台・西小泉 撮影日2013/10/3 |
名取大塚山古墳を中心にして、周辺にいろんな古墳があるようだ。
賽の窪古墳群分布図 (説明板から) 説明板は、 名取大塚山古墳に行く 脇道の入口にある。 賽の窪古墳群は、高舘丘陵から分岐し東へ張り出す、 標高30〜50mの愛島丘陵上に30基ほどが分布している。 すでに消滅(6基)したり、未発掘の古墳が多く、詳細は明らかではない。 1号墳の名取大塚山古墳(全長90mの前方後円墳)を中核とした埴輪などがある円墳群と、 17号墳の十石上古墳(全長32mの前方後円墳)を中核とした 箱式石棺などが検出される小円墳群に分かれると考えられている。 前者は5世紀ころ、後者は6世紀を中心とした時期と推定されているが、 詳細はまだ分かっていない。 13号墳は2段築成で径27mの円墳 18号墳は組合式石棺が出土(1963年) (説明板・古墳辞典から) |
まず、道祖神社へ。 14時40分、着。
笠島道祖神社(佐倍乃神社)
村の鎮守様。
平安時代に、陸奥守に任命された藤原実方中将朝臣が
赴任途中、この神社の前を通過した途端落馬し、
命を落としたという話は歴史的にも有名だそうだ。
20号墳・・・道祖神社の境内に保存されている。円墳。 詳細不明 社殿の左(西)側にこんもりとした墳丘がある。 社殿の北には、19号墳があるはずだが、よくわからない。 |
||||||
17号墳・・・道祖神社の東側の道路沿いの東側にある。十石上古墳とも呼ばれている。 全長32mの前方後円墳 後円部18m・高さ3.8m 前方部長さ14m・高さ2.6m (標柱に書かれている) 十石上古墳 きれいな前方後円墳の形を見せている。 |
||||||
12号墳・・・十石上古墳から道なりに南へ行った所にある。御上古墳と呼ばれている。 径18m・高さ3mの円墳 12号墳 円墳とはいうものの、削られていて、 ゆがんだ形で残っている。 |
||||||
名取大塚山古墳・・・賽の窪古墳群の主墳 1号墳 全長90mの帆立貝形前方後円墳 後円部径60m・高さ8.5m 前方部の長さ30m・高さ2.3m 県内では4番目に大きい。 後円部は3段築成 円筒埴輪あり 葺石あり。前方部は後円部に比べて極端に低い。 発掘調査がされていないので、詳細は不明。5世紀中ごろの築造と推定されている
|
||||||
3号墳・・・名取大塚山古墳の東にある。円墳。詳細不明。 3号墳 畑の向こうにポッコリ! |
飯野坂古墳群 | 名取市飯野坂5丁目・名取が丘1丁目 撮影日2013/10/3 |
愛島丘陵北東部の名取ニュータウン北東端沿いに、前方後方墳5基と方墳2基がある。
古墳のそばに道路があるので、各々の古墳そばに駐車しながら、見学する。
15時30分 観音塚北1号墳 着。
飯野坂古墳配置図
観音塚古墳 | 前方後方墳 | 全長60m |
観音塚北1号墳 | 方墳 | 一辺14.4m |
観音塚北2号墳 | 方墳 | 一辺14.2m |
山居北古墳 | 前方後方墳 | 全長42m |
山居古墳 | 前方後方墳 | 全長60m |
宮山古墳 | 前方後方墳 | 全長60m |
薬師堂古墳 | 前方後方墳 | 全長66m |
ほかに、雲南古墳(雲南神社内)や、住宅街の中の公園に保存されているものもあるようだ。
薬師堂古墳には、立派な説明板があるが、ほかの古墳は、標柱に大きさが書かれているだけ。
いずれも発掘調査はされていないので、詳しいことは不明だ。
観音塚北1号墳 一辺14.4mの方墳 |
||||||
観音塚北2号墳 一辺14.2mの方墳 観音塚北1号墳とは ほとんど大きさが違わないはずだが、 現状では、 この観音塚北2号墳が かなり小さく見える。 |
||||||
観音塚古墳 全長60mの前方後方墳 後方部の長さ30m・幅30m 前方部の長さ30m
|
||||||
山居古墳 全長60mの前方後方墳 前方部幅30m。高さ2.8m 後方部幅30m高さ4.8m 山居古墳 手前前方部 右奥後方部 |
||||||
山居北古墳 全長42mの前方後方墳 前方部幅12m高さ1.2m 後方部幅24m・高さ2.8m
|
||||||
宮山古墳 全長60mの前方後方墳 後方部の長さと幅30m 前方部の長さ30m 古墳群中、最も高い所に立地。
|
||||||
薬師堂古墳 薬師堂古墳 平面図 (説明板から) 全長66mの前方後方墳 後方部長さ36m・幅36m・高さ6.2m 前方部長さ30m 古墳群最大の規模をもつ。 くびれ部付近から壺形埴輪の破片が採集されている。 4世紀末から5世紀初めの築造と推定されている。 1975年(昭和50)、墳裾確認調査。
|
16時を過ぎて・・・・・・・・次は、東北地方最大の古墳です。
雷神山古墳へつづく・・・・・