北村さんちの遺跡めぐり
更新日2012/12/28
近畿のお散歩シリーズ・その4
塚脇F1号墳2012/10/27
2012年6月に、たどり着けなかった古墳の見学。
塚脇F1号墳のある妙力寺には、立派なホームページがある。
古墳についても詳しい説明がある。
南側の道路からは、道が狭くて車では入れないが、南東から迂回するように行くと、駐車場がある。
詳しい交通案内も妙力寺ホームページに掲載されている。
塚脇F1号墳 |
大阪府高槻市塚脇1丁目 |
塚脇F1号墳は妙力寺境内にある。
塚脇古墳群は、高槻市の北部、名勝摂津峡を西に望む帯仕山のふもとに営まれた約50基の古墳で構成される古墳群で、
横穴式石室を埋葬施設として6世紀後半から7世紀にかけて築かれた。
F1号墳 墳丘測量図 (展示室パネルから)
F1号墳は 帯仕山の南西の麓に位置する、
直径20m・高さ1.8mの円墳
(塚脇古墳群の中で最も大きな古墳)
墳丘には盛土の崩壊を防ぐために
石垣状の列石をめぐらせている。
F1号墳 石室平面図 (展示室パネルから)
左片袖式横穴式石室は
玄室長4.3m・幅2.5m 羨道長3.6m・幅1.4m
盗掘をされていたが、
石室から、須恵器をはじめ鉄鏃や直刀などの武器、鉄斧などの工具や
鞍金具、轡、引手、雲珠、辻金具、飾金具などひとそろいの馬具、
耳飾り、首飾りに使用されたガラス玉などが出土
平成2年度に発掘調査
発見当初は、天井石が割れて落ち込んだ状況だったが、発掘調査を行ったところ、
横穴式石室の下半分が良好に残されていることがわかった。
また、南側の羨道部には、閉塞石がそのままの状態でみつかった。
塚脇古墳群の中では最大規模を誇る古墳で、他では見られない豪華な馬具などの副葬品が出土している。
塚脇F1号墳石室 羨道入口から玄室を見る 奥に見える新本堂の中に古墳展示室がある。 |
塚脇F1号墳石室 羨道から玄室を見る |
塚脇F1号墳石室 玄室から羨道を見る |
塚脇F1号墳石室 玄室の石積みの様子 |
本堂では、法事が行われているようだったが、展示室を見せていただいた。
パネルでの説明がしっかりされていて、出土品の複製などが展示されている。
塚脇F1号墳出土のガラス玉と琥珀玉 (模造) |
塚脇F1号墳出土の耳飾り (模造) |
詳しくは妙力寺HPをご覧ください。