北村さんちの遺跡めぐり
東大阪市 東大阪市・八尾市の地図g
瓢箪山古墳 山畑52号墳 |
大阪府東大阪市瓢箪山 |
瓢箪稲荷神社と古墳が一体化していて、神社後ろ(東側)に駐車場がある。
駐車場から(東側から)みた瓢箪山古墳
左(南側) 鬼塚 右北側 大塚
瓢箪山古墳は、鬼塚と大塚からなる双円墳
全長50m・高さ4m 南北両丘に横穴式石室がある。
北丘(大塚)の石室は片袖式で、南西に開口している。
玄室の長さ2.43m・幅2m・高さ1.1m以上 羨道の長さ4,95m・幅0.8m・高さ1.1m
出土品は不明
6世紀前半の築造と推定されている。
瓢箪の形に似ていることから、瓢箪山古墳と名付けられた。
これより東の山手に展開する山畑古墳群の西端に存在する。
瓢箪稲荷神社境内配置図 左側が北 (境内案内図から) |
瓢箪稲荷神社正面 西側から |
瓢箪山古墳 鬼塚の南斜面に露出した石は 横穴式石室の羨道入口の天井石 |
瓢箪山古墳 西側から見た鬼塚墳丘 |
本殿石段から 瓢箪山古墳大塚を見る 大塚の石室は以前神狐が住んでいて、 「狐塚」といわれ、お稲荷さんが祀られている。 |
「狐塚」拡大 ここが大塚の石室と思われる。 |
瓢箪山古墳 大塚の北側は 参道で削られている。 |
明治時代に描かれた絵図から、双円墳とされる事が多いが、
稲荷神社社殿が建てられていて不明な部分が多く、前方後円墳の可能性もある。
墳丘中央部にも横穴式石室があるといわれている。
東大阪市立郷土博物館周辺の 山畑古墳群 |
大阪府東大阪市上四条町 |
東大阪市立郷土博物館の周辺には、山畑古墳群が保存されていて、見学ができる。
しかし、この博物館はかなりの山にあり、交差ができないような道しかない。
郷土博物館周辺の山畑古墳群配置図 (博物館で頂いたパンフから)
●は見学できる古墳
博物館の敷地内には山畑22号墳、
38〜41号墳が残っている。
山畑古墳群は、客坊谷の南側、高さ15mの瓢箪山神社付近から高さ140m前後の位置にあり、
6世紀中ごろから末ごろにかけての円墳・方墳・双円墳・上円下方墳などさまざまな形の70基からなる群集墳。
山畑22号墳 博物館の駐車場の北側にある。 | |
山畑22号墳の西円丘の石室実測図 (パンフから) 山畑22号墳は 東西に円丘をもつ双円墳 東側墳丘はすでに壊されていて、 径15m・高さ4.5mの西墳丘だけが残る。 西丘の片袖式横穴式石室は、全長9.8m 玄室幅1.5m・高さ1.7m 生駒山産の石を積み上げて壁をつくり、 床には石を敷き詰めている。 木棺に使用されたとみられる鉄釘、須恵器・土師器などの土器、 直刀・耳環・子持ち勾玉などが出土した。 6世紀後半の築造と推定されていて、木棺を使って、埋葬が2回行われたと考えられている。 |
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山畑22号墳西円丘 南から |
山畑22号墳西石室 入口から内部を見る |
山畑22号墳西円丘 東から 手前に東側の円丘があった(削られている) |
山畑22号墳西側玄室 奥壁幅1.6m |
山畑22号墳 西側円丘頂 天井石がみえている。 |
山畑22号墳西石室 内部から外を見る |
山畑38〜41号墳の4基は、22号墳の北側にあり、 径8〜11mの円墳で いずれも無袖式横穴式石室で、馬頭大の自然石を積み上げて構築されていて、 昭和46年の調査で、39・40号墳から金属製の耳飾りや鉄釘が出土した 7世紀初めごろの築造と推定されている 石が抜き取られている |
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41号墳 |
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40号墳 | 直径約11mの小型の円墳。 半壊の石室が残っている。石室の天井石は、残っていない。 横穴式石室は、長さ4.2m・幅1.1m。 石室内からは、須恵器や鉄釘が出土 |
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39号墳 | 小型の円墳。 半壊の石室が残っている。石室の天井石は、残っていない。 石室は長さ4.7m・幅1.1mの無袖形。床面に平らな石を敷き詰めている。昭和48年調査 |
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38号墳 | 石材はほとんどない。奥壁の石が一つ残っているようだ。 |
38号墳の東隣にある37号墳のあたりは藪となっている。
38号墳から37号墳の藪を越えた南に、21号墳がある。
山畑21号墳(市指定文化財)は、 博物館の東約50mのハイキングコースぞいにあり、道路からも石室の出入口がみえている。 山畑21号墳の石室実測図 (パンフから) 山畑21号墳は 径15mの円墳 長さ8.5mの石室から、 凝灰岩製の石棺片をはじめ、須恵器・鉄鏃などが出土 |
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山畑21号墳 北から見た墳丘 |
山畑21号墳 道路側(南)から見た墳丘 |
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山畑21号墳 石室入口 |
山畑21号墳 石室内部 |
山畑21号墳 室内部から外を見る |
20号墳は、21号墳の東にある。20号墳の石室は、物置になっている。
20号墳は、博物館の東約70mのハイキングコースぞいにあり、道路からも石室の出入口がみえている。 20号墳は、直径約10mの円墳。 片袖式横穴式石室は長さ3mで、石室から、鉄鉾が出土 |
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20号墳の石室入口 |
20号墳の石室内部 物置となっている・・・・・。 |
12号墳は、20号墳から道路をはさんで南にある。
藪をかきわけて行くと、南側に大きな石室が開口していた。
12号墳は、博物館の東約80mのハイキングコースぞいにある。 直径15mの円墳。 両袖式横穴式石室は、全長11.5m |
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山畑12号墳 墳丘に上る |
山畑12号墳 石室入口 手前に大きな石がある。 |
山畑12号墳石室内部 |
山畑12号墳 石室内部から外を見る |
博物館の南の小さな谷を隔てた尾根には、2号墳から6号墳がある。(見学はしていない)。
2号墳は 一辺28mの方形の盛土の上に径14mの円丘をのせた上円下方墳
古墳群の中で最も大規模な全長16.6mの片袖式横穴式石室
石室から水晶製の三輪玉と鞍金具が出土
2号墳のある尾根を西にくだってくると3〜5号墳がある。
3号墳は天井石が石室のなかに落ちかけている。
4・5号墳は古墳の形がよくわかる。石室は埋もれているので見られない。
6号墳は 全長10.5mの無袖式の横穴式石室がある。
石室から須恵器・土師器、耳飾や玉類が出土
東大阪市立郷土博物館の北側には客坊山古墳群がある。
博物館で客坊山古墳群のパンフをもらった。
客坊山古墳群配置図
(博物館で頂いたパンフから)
客坊山古墳群は、現在19基が確認されている。
円墳11基 横穴式石室をもつのは 6基
1970年代に調査された。