北村さんちの遺跡めぐり
甲良町の古墳・遺跡 多賀町・甲良町の地図g
栗林古墳 | 犬上郡甲良町小川原 (撮影日2018/4/30) |
甲良町の小川原古墳公園に保存されている。
紀要『犬上郡甲良町小川原「栗林古墳」出土遺物について』という報告書が
インターネット上で公開されているので、参考にさせていただいた。
平成元年の県営ほ場整備事業で確認された。
栗林古墳は犬上川沿いに所在する小川原地区の中心部から南方350mの水田中にある。 塚原古墳群の西約1km。 栗林古墳の現況 (紀要から引用) 現状は東西20m・南北17mの墳丘だが、本来は直径24mほどの円墳と推定されている。 高さは現状で2m。 周溝があった可能性が高い。 横穴式石室があったと思われるが、詳細不明。 須恵器が多数出土している。 完形に近い物だけでも35点確認されている。 6世紀末〜7世紀初頭の築造と推定されている。 |
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小川原古墳公園 埋め戻しが行われ、 現状で保存された。 |
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墳頂には、土器が飾られている |
墳頂から、墳裾を見る 墳頂の土器は、 出土した須恵器を模したものだろうか? |
何回か探してようやく見つかった古墳だ。
金屋南古墳群 |
滋賀県甲良町金屋 |
大岡高塚古墳の山の向こうの犬上川の南の平地にある。
金屋南古墳群は、6基の円墳(横穴式石室を持つ)が確認された。
甲良養護学校の校庭に2基保存されている。
金谷南1号墳はきらめき公園に移築されている。
金屋南古墳群2号墳・3号墳 甲良町金屋
(撮影日2007/10/7
2011/2/20)
甲良養護学校内に入らせてもらい、写真を撮る。
2号墳は 径20.0m・残存高1.3mの円墳
周溝幅2.2m 石室未発掘
3号墳は 長径18m・短径14m・高さ1.9mの円墳
周溝幅2m 石室の高さ1.9m 羨道の長さ2m・高さ0.8m
須恵器が出土
金屋南古墳群・3号墳
金屋南古墳群
手前2号墳(奥は3号墳)
金屋南古墳群配置図(説明板から)
1号墳の石室が近くに移築保存されているというが、
場所が分からず断念
方位表示が間違っているような気がするが、、、、。
1号墳は
径11m・残存高1.2mの円墳
周溝なし
石室の幅0.8m・長さ3.7m・残存高さ1m
土師器・須恵器が出土
金屋南1号墳移築石室 滋賀県甲良町北落
きらめき公園内
(撮影日2011/2/20)
きらめき公園に移築保存されている。
金屋南1号墳移築石室
元は 甲良養護学校の敷地内にあった。
1号墳は
径11m・残存高1.2mの円墳
周溝なし
石室の幅0.8m・長さ3.7m・残存高さ1m
土師器・須恵器が出土
このきらめき公園のある北落地区には塚原古墳群があったと、説明板にはある。
金屋南1号墳が塚原古墳群とよく似ているから、ここに復元したという。
では、塚原古墳群の古墳はどこ??
きらめき公園の南にある工場の敷地内に
古墳らしいものがある。
敷地内立入禁止とあるので近づけない。
これが塚原古墳群の古墳??
北落古墳群 | 犬上郡甲良町北落 (撮影日2018/4/30) |
甲良町には、四ツ塚古墳群や金屋古墳群があるが、
報告書に出てくる塚原古墳群や北落古墳群はどこにあるのか?
紀要『犬上郡甲良町小川原「栗林古墳」出土遺物について』という報告書に地図が載っているので、
現在の地図と重ね合わせて見ると、
塚原古墳群は工場地帯となっている。
北落古墳群は、北落広場(旧きらめき公園)にあるらしい。
北落広場(旧きらめき公園)には、金屋1号墳石室が移築保存されている。
北落広場を散策してみた。
北落古墳群その1 北落広場の東側の林の中に墳丘発見! 北落古墳群の1基か?
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北落古墳群 その2 北落広場の南にある工場敷地内に墳丘?
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塚原古墳群というのはどうなっているのでしょう?
四ツ塚古墳群 |
滋賀県甲良町 |
楢崎1号墳の西の高速道路の向こうの田んぼの中に、四ツ塚古墳群がある。
四ツ塚古墳群は9基確認された。
1号墳・2号墳が現状保存され、古墳公園となる。
四ツ塚古墳群遠景
左 2号墳
右 1号墳
四ツ塚古墳群の向こうの山麓に発掘中のビニールシートが見える。
何の発掘だろうか?
公園案内図
1号墳・2号墳は現状では
方墳のように見える。
四ツ塚古墳群公園
左 1号墳
右奥 2号墳
地中に残された3号墳が、1989年に発掘調査された。
3号墳石室実測図
3号墳は、周濠を含むと直径25mの横穴式石室を持つ円墳。
石室全長は東西5m・南北9.5m。
古墳時代後期7世紀と推定されている。
公園といいながら、雑草が生えていて、管理はあまりよくない。
甲良町 終わり