北村さんちの遺跡めぐり

海津市    地図g

円満寺山古墳
県指定史跡
海津市南濃町庭田
撮影日2019/10/30

円満寺霊園のある山の山頂に古墳がある。

 円満寺山古墳群
 養老山地から派生し濃尾平野を眺望できる丘陵上に3つの古墳が点在し、
  これらを円満寺山古墳群とよんでいる。
 1号墳前方後円墳で 南のもっとも高く広い地点に立地する。
 2号墳・3号墳円墳で、1号墳の北の尾根上にある。

円満寺霊園の南西奥の登り口に、説明板がある。
そこから高低差で10mほど登った山頂に1号墳がある。

 円満寺山古墳(1号古墳)
 標高96mの丘陵上に、前方部を南に向けている。
 墳長53mの前方後円墳
 後円部南北径26m、後円部東西径約21m、前方部長さ約27m、前方部幅16m
 2段築成 葺石あり
 後円部のほぼ中央に竪穴式石室、その西側に並行して木棺直葬の、二つの埋葬施設がある
 竪穴式石室は全長4.7m・幅1.0〜1.2mの川原石積 天井石はすでにない
    (1967年に発掘調査)
 竪穴式石室から、
  三角縁神獣鏡を含む3面の銅鏡
  鉄剣2・鉄刀3・鉄槍1・鉄鏃5・鉄斧2など多数の鉄製品が出土
 4世紀後半の築造と推定されている。(岐阜県最古級)

後円部

後円部から前方部を見る

前方部から後円部を見る

埋葬施設はブルーシートで覆われている
最近、調査が行われたのかな?

  

東天神古墳群
市指定史跡
海津市南濃町庭田
撮影日2019/10/30

海津市南濃図書館(海津市役所城山支所)の北にある東天神社に古墳がある。
旧南濃町の役場があった辺りだ。そのせいか、そばに無料駐車場がある。
東天神社境内に説明板がある。

 東天神社境内地は、かつて10ヘクタールもあった広い土地で、
  東天神1号墳を中心として30基ほどの群集墳が存在した
 大正4年、競馬場(現総合運動場)建設の際、
 最大の前方後円墳だった狐山古墳をはじめ多くの古墳が破壊された。
 東天神古墳群出土と伝えられている鏡・土器により、
  4世紀後半から7世紀前半の築造と推定されている。 (説明板から)

東天神古墳群 付近の地図 (マピオン地図から)

現存する東天神古墳
1号墳 径39m
高さ4m
東天神社本殿下
2号墳 径6.8m
高さ2m
若苗神社社殿下
3号墳 径8m
高さ2m
墳頂部は山神神社建立の際
削られて、現在は平地 
4号墳 径33m
高さ5m
稲荷神社社殿下
5号墳 径20m
高さ3m
山神神社社殿下
     
      (説明板から)
 現在は5基しか残っていないということか。

1号墳は、東天神社本殿下・・・

 東天神古墳群1号墳
 径39m・高さ4mの円墳  前方後円墳かもしれない
 東天神社本殿の下 及び後ろにある。
 主体部は木棺直葬、画文帯神獣鏡が出土

東天神社 鳥居

東天神社社殿
墳丘を削って建てられているのか

社殿後ろに残った墳丘
形はよくわからない

高まりがあるのだが、
どの部分なのか?

東天神社の境内社、若苗神社も古墳だ。

 東天神古墳群2号墳
 径6.8m・高さ2mの円墳

若苗神社のかわいい鳥居

社殿(墳頂部)への階段

径6.8mより大きく見える

社殿背後から見る

県道を挟んで北側に山神神社と稲荷神社の鳥居が並んでいる。

左・山神神社鳥居

右・稲荷神社鳥居


稲荷神社は、山神神社の奥にある。

   

 東天神古墳群4号墳
 径30m・高さ3mの円墳

社殿(墳頂部)に上がる階段には
赤い鳥居が並ぶ

墳頂部にある社殿
墳頂部はかなり広い

3号墳と5号墳は、山神神社にあるということだが、高まりが無く、位置が特定できない。

山神神社


全く墳丘らしいものはない……



  

出来山3号墳
市指定史跡
海津市南濃町吉田
撮影日2019/10/30

出来山自然公園南側の果樹園内にあるというが、なかなか見つからず・・・
居合わせた男性にも手伝ってもらって探すが、かれこれ30分ほど探して、
 あきらめかけた時、ようやく発見。
HP「古墳マップ」様の位置情報が、当たっていたようです。
コンクリート製の建物(水道施設?)の奥の脇道を行ったところ…。
説明板がある。

石垣の向こうに見える説明板の奥に
石室が開口している。


果樹園の石垣と同化して、石室がある。

 出来山3号墳
 円城寺谷に形成された扇状地の頂上部に近い標高105mに位置し、
 全長7.35mの両袖式横穴式石室がある。玄室長4m、幅1.8m、高さ1.5m
 床面に梱石があり、玄室と羨道とを区別し、左右側壁は梱石寄りに狭く構築されている。
 石室の構造から6世紀中期後半の築造と推定されている。
 出来山古墳群の中で、現存するのは、この3号墳だけ。

横穴式石室 入口

羨道から玄室内部を見る

玄室入口から奥壁を見る

奥壁側から外を見る羨道がとても狭い

玄門部 拡大

袖石の位置が、変わっている


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