更新日2024/10/11
「藤岡市から人物埴輪がやってきた」
群馬県藤岡市の埴輪が羽咋市へ出張
羽咋市民俗資料館
2024年8月26日の北陸中日新聞に
「群馬・藤岡で出土 埴輪にロマン
羽咋で姉妹都市交流展 藤岡市のはにわin羽咋」(羽咋市民俗資料館)という記事が載った。
羽咋市民俗資料館に、姉妹都市の群馬県藤岡市・神田三本木古墳群の埴輪が展示されている。
早速、見学に行く。
藤岡市には2014年に見学に行っているが、「神田・三本木古墳群」というのは知らなかった。
羽咋市のイベントなので、とりあえず能登の遺跡のページに掲載して、
後日「群馬県の遺跡」のページにも掲載しようと思います。
「藤岡市から人物埴輪がやってきた」 | ||||
羽咋市と藤岡市は、昭和61年に姉妹都市となり、 以来38年にわたり、行政、教育、文化など幅広い交流を行ってきた。 能登半島地震の時には、支援物資や職員の派遣など、たくさんの支援をいただいた。 今年、藤岡市が市制施行70周年を迎えることを契機に、 博物館や遺跡の分野でも交流を深めようと、 所蔵資料を相互に貸しだして展示する「姉妹都市交流展」を開催することとなった。 |
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羽咋市と藤岡市は、どちらも相撲が盛んだという縁で、 昭和61年、姉妹都市提携を結んだ。 |
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羽咋市、藤岡市 それぞれのちらし
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神田・三本木古墳群(ジンダサンボンギコフングン)の埴輪の展示 | |||||
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K-10号古墳出土埴輪 人物埴輪 左から 巫女3体 武人1体 |
K-10号墳出土円筒埴輪3点 右下は K-11号古墳出土の朝顔形埴輪 |
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さわれる埴輪も藤岡市から来た! 「はにわ ハンズオン」 ハンズオン学習 博物館の実物資料に触れることで情報を伝える博物館教育の手法 本物にさわるからこそ伝わる情報がある。 人物埴輪や馬形埴輪の本物の破片がさわれるようになっている。 |
神田・三本木古墳群(ジンダサンボンギコフングン)とは | ||||||
神田・三本木古墳群は、204基もの古墳が密集してつくられた、非常に大規模な古墳群。 藤岡市には1511基の古墳が確認されているが、 これまでの発掘調査で、最も古くから造営が始まっていることがわかっており、 この地区が古くから重要な地域であったことを伝えている。 この古墳群の東部に位置する15基の古墳の発掘調査を行ったところ、 南端のK-10号古墳から、人物埴輪6個体と円筒埴輪27個体が、 築造当時の状態を保った状態で見つかり、 土ではなく河原石を積み上げて築造した直径12mの円墳で 横穴式石室をもつ6世紀後半の古墳であることがわかった。 出土した人物埴輪は、男子の武人埴輪が2個体、 女子の巫女埴輪が3個体、不明が1個体あり、石室の入口の近くに置かれていた。 これは当時の古墳時代の人びとが、どのように古墳を作り、 葬ろうとしたのかを研究するうえで、非常に貴重な発見となった。 (展示の説明文から) |
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神田・三本木古墳群の分布調査で確認された古墳 |
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神田・三本木古墳群K-10号古墳周辺の発掘時のようす |
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K-10号古墳発掘時の写真
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その他、藤岡市の文化財の紹介もある。
藤岡市の白石古墳群の新しいパンフレットも置かれている。
藤岡市の文化財 藤岡市には、多数の文化財がある。 なかでも、古墳に関する文化財が非常に多い。 国指定史跡の古墳が2件、埴輪窯跡が1件あるほか、出土品に優れた資料が多い。 |
白石古墳群についてのパネル展示がある。 |
白石古墳群の最近の調査内容も記載されたパンフレットがあったので
このパンフの内容を紹介する
白石古墳群は、2014年に見学した。その後変わりはあるのかなぁ……。
羽咋市内の遺跡出土品展示 |
羽咋市市街地 |
羽咋市民俗資料館には、羽咋市内の遺跡の出土品が展示されている。
羽咋市の地図g
柳田古墳群 | ||||||
柳田山伏山古墳石室 |
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柳田山伏山古墳 出土品
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柳田古窯跡群 五郎兵衛山窯跡出土の須恵器 |
柴垣古墳群 | |
柴垣円山1号墳 石室 |
短甲 柴垣円山1号墳出土 古墳時代中期(5世紀前半) |
滝古墳群 | |||
滝3号墳
考古資料となっている。 |
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滝大塚古墳出土 円筒埴輪朝顔形埴輪 破片 |
吉崎・次場遺跡 (ヨシザキスバイセキ) |
全部は紹介しきれない。
前にも見学したが、ヤッキャマ古墳の石室展示もある。
国史跡となっている「寺家遺跡」のパンフレットも置かれているが、
現地はまだ整備が進んでいない状態なので、整備されたら見学したいと思う。