北村さんちの遺跡めぐり
宝達志水町 地図g
宿東山古墳群・東支群 |
宝達志水町字宿 |
竹生野天皇山古墳のすぐ北の尾根に、以前から行ってみたいと思っていた前方後円墳があったらしい。
消滅したため、写真はない。調べたことだけ書きます。
宿東山古墳群は、 宝達山地から派生した末森山(標高136m)の西麓、 標高約40m前後の見晴らしの良い丘陵尾根に築かれた古墳時代前期の古墳群 2つのまとまりに分かれ、東支群は前方後円墳1基、円墳2基、 西支群は前方後方墳2基、方墳3基、円墳数基が確認されている。 宿東山1号墳を含む東支群は、押水バイパスの通り道になり消滅した。 |
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宿東山1号墳の実測図 東山1号墳は前方後円墳で、全長21m。 前方部をほぼ北に向けている。 埋葬施設は長さ約2.3m・幅約50pの箱形木棺。 盗掘の跡もあったが、棺内に中国製の方格規矩鏡1枚が副葬されていた。 この種の鏡は加賀市分校1号墳で出土している。 周溝からは壺や高杯などの供献土師器が出土し土器祭祀が盛んだったことがわかった。 4世紀前半の築造。(古墳時代初め、七尾市国分尼塚より後) 1985・86年発掘調査 宝達志水町宿東山1号墳出土 左 方格規矩鏡 右 方格規矩鏡復元品 県埋蔵文化財センター内展示 撮影日 2016/7/27) 宿東山1号墳の発掘調査時の写真 県埋蔵文化財センター内の展示写真 撮影日 2016/7/27 |
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2号墳は、径12〜13m・高さ1.4mの円墳。 木棺直葬 。 (1985年発掘調査) 3号墳は、径13m・高さ2mの円墳 |
宿東山古墳群と竹生野天皇山古墳群 配置図
宿東山古墳群 | |||
1号墳 | 前方後円墳 | 全長21.4m | |
2号墳 | 円墳 | 径12〜13m | |
3号墳 | 円墳 | 径13m | |
4号墳 | 前方後方墳 | 全長28m | |
5号墳 | 方墳 | 10×10m | |
6号墳 | 方墳 | 14×12m | |
7号墳 | 方墳 | 10×9m | |
8号墳 | 前方後方墳 | 全長20m | |
その他円墳・数基 | |||
竹生野天皇山古墳群 | |||
1号墳 | 前方後円墳 | 全長53m | |
2号墳 | 円墳 | 径9m |
(参考・遺跡地図)
古い遺跡地図では、
4号墳・8号墳は前方後円墳となっているが、
2005年の町合併直前に出された「押水町の歴史」には
前方後方墳となっている。
宿東山古墳群・西支群 |
宝達志水町字宿 |
西支群は前方後方墳2基、方墳3基、円墳数基が確認されている。西の線路側から、山に入ってみた。
4号墳(前方後方墳) 後方部から前方部を見る |
4号墳 前方部から後方部を見る |
5号墳(方墳) |
6号墳(方墳) |
7号墳(方墳) |
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8号墳(前方後方墳) 後方部手前から |
8号墳 後方部から前方部を見る |
円墳その1 |
円墳その2 |
西支群は、墳丘は確認できるが、木が繁っていて、見学はかなり大変だ・・・・。
企画展「宝達志水町の古墳」から | 撮影日2020/9/6 |
宝達山地から派生した末森山(標高136m)の西麓、 標高約40m前後の見晴らしの良い丘陵尾根に 築かれた古墳時代前期の古墳群 2つのまとまりに分かれ、 東支群は前方後円墳1基、円墳2基、 西支群は前方後方墳2基、方墳3基、円墳数基が 確認されている。 宿東山1号墳を含む東支群は、 押水バイパスの通り道になり消滅した。 |