北村さんちの遺跡めぐり
更新日2023/11/10

加賀国府ものがたり館 開館
河田山9号墳調査ほか
2023/7/2
ほか

  

加賀国府ものがたり館付近の地図g

加賀国府ものがたり館 開館

小松市国分台3-64
撮影日2023/7/2・17


河田山古墳群史跡資料館は2023年7月1日、「加賀国府ものがたり館」としてリニューアルオープンした。
横にある河田山古墳公園に保存されている「河田山9号墳」の調査も行われているという連絡をもらった。
見学に行く。


加賀国府ものがたり館


古墳関係を中心に展示の紹介です。

 河田山古墳群の展示

館内に33号墳の石室が復元されている

石室そばまで行って見学できるようになった

河田山33号墳実測図
 (館内パネルから)

7世紀後半の築造と推定

切石積み横穴式石室
釘付きの木棺が出土
 河田山36号墳・28号墳の出土品展示

奥側
36号墳出土の鉄製品

 鉄刀、鉄剣、鳥舌鏃、刀子
 鍬・鋤先、袋状鉄斧、直刃鎌

手前
河田山28号墳出土の首飾り

 数多くの滑石製臼玉
 棗玉4個、ガラス製小玉、
 水晶製勾玉

 36号墳は  一辺14〜17mの方墳 (5世紀前半) 斜面下方に台形状に広がる平面形がある。
  埋葬施設は、全長6mの長大な割竹形木棺で豊富な鉄製品が納められていた。 
 河田山6号墳・9号墳・12号墳・33号墳の出土品展示

左の5点が6号墳出土の須恵器
 右の2点は9号墳出土の須恵器
手前 左から 
 12号墳出土の「殿」刻書須恵器 
 12号墳出土の須恵器
 12号墳出土の鉄釘
手前右の2点は 
 33号墳出土の須恵器

12号墳実測図
    (7世紀後半)

切石積み横穴式石室

釘付きの木棺が出土

  

 埴田後山古墳群
  埴田後山明神2号墳では、甲冑、直刀が出土している。
 埴田後山明神3号墳
   径約11.5mの円墳 幅1.2〜2mの周溝がめぐっている。
  6世紀前半の築造と推定されている。
埴田後山古墳群
河田山古墳群の
 南の丘陵にある
  古墳群
埴田後山明神3号墳
発掘された合掌形の
 横穴式木室
埴田後山明神3号墳
  横穴式木室出土品


左上の3点は土師器
左下の2点は玉類 
ほかは須恵器
 玉類は、花仙山産碧玉製管玉 
    ガラス製玉(ソーダ石灰ガラスとカリガラスを用いて銅で着色されたと推定される)
 埴田後山無常堂古墳
  径23.5mの円墳  2つの埋葬施設がある。
  5世紀中頃の築造と推定されている。
  眉庇付冑、短甲のほか、鉄剣、鉄鏃、刀子四獣鏡、勾玉、縦櫛などが出土

埴田後山無常堂古墳
  第一主体部出土品


鉄剣
四獣鏡、刀子、メノウ製勾玉、
柳葉長頸鏃、片刃長頸鏃

  

 八里向山F古墳群   F7号墳では、短甲が出土している。

短甲内の鉄製品 短甲出土状況 古墳群配置図
八里向山F2号墳 
 周溝から出土した土器

   (古墳時代中期)

 八里向山F7号墳
   第一主体部出土鉄製品

   (古墳時代中期)
  鉄刀 鉄剣、刀子
  片刃長頸鏃、曲刃鎌
  柳刃平根鏃、ヤリガンナ 
    鑿 袋状鉄斧
手前
 八里向山F10号墳出土
   首飾り

    (古墳時代中期)
  数多くの滑石製臼玉 
  蛇紋岩製勾玉
八里向山古墳群のページ

     

 北陸地方で甲冑が出土した中期古墳
1 牡丹山諏訪神社古墳 13 二子塚狐山古墳
2 飯綱山10号墳 14 吸坂丸山5号墳
3 イヨダノヤマ3号墳 15 法土寺22号墳
4 加納南9号墳 16 石舟山古墳
5 谷内21号墳 17 二本松山古墳
6 柴山円山古墳 18 天神山7号墳
7 下開発茶臼山9号墳 19 西谷山2号墳
8 和田山5号墳(A-B槨) 20 饅頭山1号墳
9 西山3号墳 21 向出山1号墳
10 和田山2号墳 22 西塚古墳
11 八里向山F7号墳 23 向山1号墳
12 埴田後山無常堂古墳

     

 三湖台古墳群 (小松市)
 矢田借屋古墳群
 御幸塚古墳
 符津石山古墳

     

 埴輪を生産した窯跡
二ツ梨殿様池窯跡出土品

須恵器 円筒埴輪
円筒埴輪 蓋形埴輪  鳥形埴輪  
         須恵器


「加賀国府ものがたり館」という名前になったので、国府に関する展示も多い。
パネル展示も多い。

 国府関連の出土品展示

加賀国分寺周辺の平安期瓦
 (9世紀後半〜10世紀前半)

奥左から
 佐々木遺跡
 古府フトンド遺跡
 軽海廃寺遺跡
 十九堂山(ジュクドウヤマ)遺跡


 手前
  十九堂山遺跡周辺の白鳳期瓦

    (飛鳥時代後半)
   加賀国分寺推定地の十九堂山遺跡とその西側に近接する千代オオキダ遺跡出土
   立明寺(リツミョウジ)窯跡で生産された瓦

国分寺の塔に飾ろうとした陶性相輪
  (9世紀中ごろ)

加賀国分寺の仏塔の頂部を須恵器窯で焼いたが、
  失敗して溝に捨てられたもの





二ツ梨豆岡向山7号窯跡出土鬼瓦

  (10世紀中ごろ)
加賀国分寺瓦が
 焼かれた時期の須恵器



戸津11号窯跡出土
  (9世紀後半)




国分寺の屋根を飾る雅な瓦
  (復元もある)


南加賀製陶遺跡群で、
9世紀後半〜10世紀中ごろまで、
 継続的に国分寺に葺く瓦が
 生産されたことが分かっている

以上、ホームページ作成者の個人的な好み(?)で紹介した。
他にも多くの展示があるが、省略します。
それぞれの内容は、それぞれのページに加筆しようと思っている。

河田山古墳公園
9号墳発掘調査

小松市国分台3
撮影日2023/7/2・17

加賀国府ものがたり館の横にある河田山(コウダヤマ)古墳公園では、
 金沢学院大学の考古学ゼミの学生たちによる発掘調査が行われている。

古墳公園の説明板と
  調査中の案内板

何回も来ているが、また写真を撮る。
以前から復元整備されている12号墳と現状保存の1号墳は、変わらないたたずまい。

 12号墳

12号墳 墳丘

12号墳 石室内部
 河田山1号墳

1号墳 前方部から後方部を見る

1号墳 後方部から前方部を見る

1号墳の南側にある9号墳が今回の調査対象だ。

 河田山9号墳   測量調査が行われている。
 2023/7/2の様子

9号墳は古墳公園の南西端に保存されている。

黄色のテープで区切って測量している。
墳丘上に石室の石が露出している。


 7/17の河田山9号墳の様子
 7/2では、測量調査が行われているだけだったので、
  7/17にもう一度見学に行ったら、墳裾を確認するための発掘調査が行なわれていた。

土の色の違いで裾を確定する

測量中
 発掘の成果はどうだったのだろうか?と思っていたら、、
  2023年11月3日「河田向山古墳群現地説明会」の受付横に、
  「河田山9号墳の調査成果」の説明板ポスターが展示されていた。



    

府南山歴史公園
加賀総社 石部神社

小松市国府町
撮影日2023/7/2

加賀総社と考えられている石部神社(イソベジンジャ)境内は発掘中で、
  「南野台遺跡」の大きな説明板が設置されている。
石部神社は今回は2回目の見学だ。


石部神社 鳥居

石碑には、「加賀総社 石部神社
  と刻まれている。

社殿前には
 ブルーシート
発掘中で、ブルーシートがあり、見ることはできない

土器片?

インターネット上に
 「小松市内遺跡発掘調査報告書][ 加賀国府・国分寺関連遺跡確認調査概要報告書」
が公開されているので参考にさせてもらった。

    加賀国府・国分寺関連遺跡
 南野台遺跡 (石部神社境内)

  ミナミノダイイセキ

大きな説明板がある

平成27・28年度から
  調査が行われている。
 
隣接地には公園が整備中です。
 説明板から
  石部神社のトレンチ設定図
A:古代の土器片集中
  (後に礫敷遺構)
B:中世の土器片集中
  (後に礎石総柱建物)
C:縄文〜弥生の遺構
D:時期不詳の大溝
  (撹乱有)

(報告書から)
発掘調査部分の拡大図

(報告書から)
 古代の礫敷遺構  (説明板から)

 中世の礎石総柱建物    (説明板から)

礎石総柱建物全景(北西から)
   

2023年10月22日に、石部神社の隣接地に「府南山歴史公園」のオープン式典が行われた。
加賀立国1200年に合わせて小松市により整備がなされた。
約400uの公園には、あずまやや神社を囲む遊歩道が設けられている。
あずまやには、平安時代に同市二ツ梨町で焼かれた鬼瓦と、
 同市戸津町で焼かれた軒先瓦を模した瓦が用いられている。
          (北陸中日新聞 2023/10/23から)

私たちが南野台遺跡を見学したのは、7月2日だったので、公園はまだ見ていない。
近いうちに、見学に行こうと思う。

今年は「加賀立国1200年記念」でいろいろなイベントをしている。
「全国国府サミットin小松」 (10/21・小松市芸術劇場うらら)
「加賀国府の源流」 (2023/7/1〜11/26・小松市埋蔵文化財センター)
「石川中央都市圏考古資料展 古代編」(金沢市・内灘町・かほく市・野々市市・白山市を巡回する)
ほか、能美市でもイベントが行われている。

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