北村さんちの遺跡めぐり
更新日2009/5/30

鳥越城跡附二曲城跡と お花見
トリゴエジョウセキツケタリフトゲジョウセキ           

石川県白山市
(撮影日2009/4/11 )

桜は満開、おまけに最高の天気。
久しぶりのドライブへ出発!
石川県白山市の鳥越城址の出城である二曲(フトゲ)城址の見学に向かう。
 (行く前は鳥越城の出城と思っていたが、資料を確認して、 二曲城が先に築城されていることがわかった。)







地図g

道の駅「一向一揆の里」

白山市出合町甲36

鳥越城跡と二曲(フトゲ)城跡の間の田んぼの中に道の駅「一向一揆の里」がある。
鳥越一向一揆歴史館農村文化伝承館食彩館「せせらぎ」の3つの建物がある。
まず、食彩館「せせらぎ」にて手打ちそばをいただく。
結構いける味でした。

横にある特産品直売所で「キクイモ」を買う。
「キクイモ」は糖尿病などの予防に効果があるとか・・・・・。
夕食は「キクイモ」のキンピラ。不思議な食感を楽しんだ。

鳥越一向一揆歴史館 全国的にみた一向一揆の資料や、国指定史跡「鳥越城跡附二曲城跡」からの出土遺物を展示。
農村文化伝承館 鳥越地域の農村の暮らしを紹介。昭和初期の農具・民具の展示。方言を用いての民話は、必見。
食彩館「せせらぎ」 手打ちそば処。地域特産品直売所。

   

鳥越城跡附二曲城跡
国指定史跡

石川県白山市三坂町・釜清水町・上野町・別宮町・出合町
(撮影日2004/4/10 )

鳥越城・二曲城は織田信長の攻勢に最後まで抵抗した、白山麓の一向一揆の拠点となった城跡だ。

鳥越城は手取川とその支流大日川に挟まれ標高312mの丘陵上に築かれた山城で、
二曲城は大日川の対岸に相対する標高268mの独立峰上に築かれた山城である。

二曲の地は白山麓門徒の指導者であった鈴木(二曲)氏の本拠地で、二曲城は山麓の通称「殿様屋敷」の館に居住した鈴木氏の砦だった。
鈴木出羽守は鳥越城を砦に本願寺山内門徒(山内衆)を引きつれて織田信長と最後まで勇ましく戦った武将だ。

最初、お城は二曲城だけでよかったが、鈴木出羽守が山内衆の大将となって織田信長と戦うには、
第二の城が必要となり、二曲城の向かい側の山に鳥越城を建てた。

天正8年(1580)、鳥越・二曲城は落城するが、山内衆の抵抗は終わらない。
翌年、山内衆が、鳥越・二曲城を奪還。が鎮圧。
さらに翌年、もう一度、山内衆が、鳥越・二曲城を奪還。がこれも三百余人の磔で鎮圧されてしまう。
白山麓には、その後しばらく人影が見られなかったといわれている。

二曲城跡

食彩館「せせらぎ」のおばさんに二曲城跡の登り口をきき、山登りを開始する。
山登りといっても、10分くらいで頂上に到着。


二曲城跡登り口

任誓墓地公園となっている。
任誓は二曲村に住んでいた浄土真宗の僧侶で、
1656年ころに生まれたとされる人。



門跡

登り口から少し先に
行く手を阻むようにある。
二曲城は、1570年ごろ築城された鳥越城より以前から、砦だったが、鳥越城を築城するとともに、
二曲城も拡幅された。

平坦に削平された頂上
本丸跡


付近では
石敷路や腰郭・空濠の遺構が確認されている。
今後も調査が進められるそうだ。
二曲城は、鳥越城から大日川の対岸に相対する標高268mの独立峰上に築かれていて、山頂は平坦に削平されている。


二曲城跡(本丸)より鳥越城跡を望む


上の写真を拡大すると


鳥越城跡の本丸門が見えている。




    

鳥越城跡

頂上付近まで自動車で登れるようになっている。(山登りはしなくてよい)

鳥越城は手取川とその支流大日川に挟まれ標高312mの通称城山とよばれる丘陵上に築かれた山城だ。
1570年ごろ、築城された。


復元された本丸門



門をくぐると本丸跡がある。

本丸跡は標高312mの城山の頂部にあたる。
建物が、6回建て替えられたことを示す礎石が確認された。

鳥越城跡での出土品は
石臼・茶臼、鉄釘、銅銭、越前焼の甕、漆塗碗、中国製磁器
鉄砲玉、小刀、鎧断片などの武具類がある。
食料の米・粟は炭化した状態で多量に出土した。
井戸跡北側から金板片が見つかった。

鳥越城主要遺構図(説明版から)

鳥越城は、
本丸・二の丸・三の丸・後三の丸と5つの郭、3つの腰郭によって構成されている。
掘立柱建物跡や石垣なども確認され、一向一揆や戦国城跡の研究の貴重な資料となっている。






鳥越城跡から二曲城跡を望む。
真ん中の山の先端近く、
平らになったところが二曲城跡。




鳥越城跡から望遠で二曲城跡を撮りました。
さらに拡大すると、
頂上に一人の見学者が確認できる。

    



鳥越城跡に咲く カタクリの花




二曲城跡に咲く  キクザキイチゲの花

]



鳥越一向一揆歴史館は以前にも見学したことがあるので、
今回は、受付で、鳥越城・二曲城の資料を頂くだけとし、
樹木公園に向かう。

樹木公園

石川県白山市三宮町ホの1
(撮影日2004/4/10 )

石川県林業試験場内にある公園で、広大な敷地には県内を代表する様々な樹木が植えられている。
芝生広場を中心に、花木園、針葉樹林、郷土の森、落葉広葉樹林、常緑広葉樹林、特用樹林、桜椿園、日本庭園などが配置され、
その中に、800種、15,000本余りの樹木が植えられている。
サクラは約130品種、約900本、ツバキは約140品種、850本が植えられている。

また季節ごとに移り変わる野生植物やキノコ、そして野鳥やカモシカ、リスなどの動物を見ることができるのも特色の一つ。

樹木公園の満開の桜




樹木公園の満開の桜

手前は、満開のユキヤナギ



能美古墳群 (能美市)

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