北村さんちの遺跡めぐり
能美市
灯台笹遺跡 トダシノイセキ |
能美市灯台笹町 |
石川県の発掘関係の書物を見ていると、必ず出てくる「灯台笹遺跡」。
しかし、情報は少ない。
能美市灯台笹町の山あいに先土器時代の遺跡がある。 灯台笹遺跡は、手取川南岸に広がる能美丘陵の東部に、 手取川扇状地の扇頂部に面した標高110mの台地上に位置している。 昭和36年、当時高校生だった田中勲さん(灯台笹町在住)によって発見された県内最古の先土器時代の遺跡。 昭和45年の発掘調査では、約1万7千年前の石器10数点が発見され、博物館に展示されている。 |
発掘調査で出土した石器 左から 長さ5.6cmのナイフ型石器 長さ11cmの掻器 長さ8.5cmの縦長剥片 長さ8.4cmの槍先形尖頭器 (灯台笹遺跡のふもとの道路脇にある説明板から) |
山あいの道路脇に説明板があるので、 灯台笹遺跡がここなんだとわかる。 背後の山を数分登ったところ。 |
灯台笹遺跡 山の中にも説明板。 |
はげた説明板は直してほしいかな・・・。
和気の岩 ワケノイワ |
能美市和気町 |
新聞に記事が辰口丘陵公園から南西へ約1.5km、加賀産業道路沿いに「寄り道パーキング和気の岩」があ.る。
和気の岩は、約2000万年前~1700万年前の新生代に火山活動によって露出した流紋岩。 熱い溶岩が地表近くで冷えていく過程で徐々に体積が減少したことで、 周りの岩石と間でのひずみができた結果、割れ目ができる節理が見られる。 当時、北陸地方はアジア大陸と陸続きで、まだ日本海や白山は存在していなかったといわれている。 |
|
駐車場から見た和気の岩 |
|
標高差数メートル。険しい(?)岩山を登る・・・。 |
溶岩が流れている感じがする・・・ |
岩山の頂上から麓を見る 左は駐車場 右はドッグラン |
大きな道路からすぐの所に、こんな岩山があるとは、気がつかなかった。
石川テレビ「リフレッシュ」で紹介されていた。
遣水観音霊水 |
能美市仏大寺 |
能美市仏大寺(ブッダイジ)の集落から山間の道を南に約1km。遣水観音霊水がある。
駐車場は10台以上停められる広さ。たくさんの人が水を汲みに訪れる。
史跡 遣水観音山 能美市仏大寺と小松市の境にある観音山は、別名 遣水山とも呼ばれ、 白山につらなる山々の中でも一孤峰で、 古代(奈良・平安時代)から白山信仰の霊場となり、 観音堂を建立して修験者の拠点として栄えていた。 その観音堂の明かりが古くから海上の目標とされ、猟師や北前船の航行者に崇拝されてきた。 明治中頃までは、女人禁制が保持されてきた霊地だった。 観音山の中腹にある観音堂本殿は昭和29年に新築されたもので往時の姿を偲ばせるものはないが、 安置されている木造「十一面観世音菩薩立像」は 奈良白鳳期(7世紀後半)の泰澄大師(白山開山の祖)の作と伝えられていて、 白山信仰のために、この観音堂を拠点としていたことを物語る貴重な資料である。 (説明板から) |
|
遣水観音 霊水堂 |
|
龍頭の口から水が出ている。 |
一帯は公園になっている。澄んだ流れだ! |
仏大寺町では、1363(貞治2)年、大源宋真が仏陀寺を開き、引き継がれていったが、 16世紀に一向一揆や戦乱で廃絶してしまった。 現在は集落名にその名を残すのみで、建物跡も発見されず、まさに幻の寺となってしまった。 (仏大寺町内にある説明板から) |
遣水観音霊水堂の後ろに、観音山への登山道がある。
中腹にある観音堂までは、約800m、徒歩30分だそうだ。
石川文化財ナビによると、この観音堂の近くに「仏大寺とうの池古墳」があるという・・・。
どんな古墳なのだろうか?登って確かめたいなぁ・・・