北村さんちの遺跡めぐり

能美市(旧辰口町)   地図g   

荒屋古墳群

辰口町松が岡
(撮影日2003/9/22
2012/4/12)

荒屋古墳群は地図で見ると、下開発茶臼山の隣という位置にあり、
能美平野を望む標高47m前後の辰口丘陵上に分布している。
昭和62年に、土地区画整理事業に伴い発掘調査が行われ、
A支群では径26mの8号墳を最大として、8基の円墳6基の方墳の計14基、、
B支群では 古墳時代後半(5世紀後半)の径10m前後の円墳 8基と弥生時代後期(3世紀後半)の住居跡などが確認された。

周辺が住宅地になり、
B支群は、区画整理事業に伴い記録保存され消滅したが、A支群は史跡公園とし て現状保存されている。
地図では「松が岡2号公園」と名付けられている。

荒屋古墳公園配置図


A支群は、丘陵頂部の平坦部に方墳と円墳がコの字状に配置され築かれている。
円墳の周溝から須恵器、土師器が出土、
その特徴から
5世紀後半〜6世紀前半の築造と推定されている。
一方、方墳群は出土遺物は無いが、
墳形から古墳時代前期の
4世紀代の築造と推定されている。

方墳が集中する古墳群は市内でも荒屋古墳群のみで、
墳形、時期の異なる古墳群が隣接してい築かれている点も注目されている。
(能美市ホームページから)
下開発茶臼山古墳群と荒屋古墳群は大きい意味で能美古墳群に含まれると思われるが、
階級的には荒屋古墳群は、一段下の首長達の墓として認識されている。

2020年の荒屋古墳群

撮影日2020/1/25

   

荒屋1号墳
方墳 18m×14.5m ・高さ2.5m 
荒屋2号墳
方墳 一辺10m・高さ0.5m
荒屋9号墳
  円墳
荒屋3号墳
 方墳 一辺14.5m・高さ1.7m
荒屋4号墳
 方墳 一辺15.5m・高さ2.5m

荒屋10号墳
   方墳
荒屋5号墳
 方墳 17m×14m・高さ1.5m
荒屋8号墳
 円墳 径30m・高さ3m
荒屋6号墳
円墳 径13m・高さ1.5m 周溝あり 
荒屋7号墳
円墳 径11m・高さ2.5m
荒屋12号墳
円墳
荒屋13号墳
円墳

奥は6号墳
荒屋14号墳
円墳
荒屋11号墳
円墳

標柱がない

  

2003年の荒屋古墳群

撮影日2003/9/22

    

荒屋A8号墳
径26m・高さ3mのの円墳
荒屋A4号墳
中では一番大きい方墳
15.5×13m
墳頂からみると確かに四角く、方墳だと思えるが、
写真ではよくわからないと思う。

     

2012年の荒屋古墳群

撮影日2012/4/12

  1号墳  方墳  18m×14.5m
・高さ2.5m
  2号墳  方墳  一辺10m
・高さ0.5m

墳丘がよくわからない
  3号墳  方墳  一辺14.5m
・高さ1.7m
  4号墳  方墳  一辺15.5m
・高さ2.5m
    5号墳   方墳  17m×14m
・高さ1.5m

  藪の中
  6号墳  円墳
周溝あり
 径13m
・高さ1.5m
  7号墳  円墳  径11m
・高さ2.5m
  周溝が確認できる。
  8号墳  円墳
 墳頂は広い。
 径30m
・高さ3m
  群中最大の規模だが、60%削平されている。  向こう側は崖となっている。
   9号墳  円墳  
  10号墳 円墳   
  11号墳 円墳   
墳丘がよく分からない
  12号墳 円墳   
  13号墳  円墳  
高まりが見えない
  14号墳 円墳   

荒屋古墳群については、昭和の終わりごろに刊行された辰口町史の中にすこし記載されている以降、報告書は出ていないそうだ。
この辰口町史には、荒屋古墳群A支群は8号墳までしか記載されていないので、9〜14号墳の大きさなどはわからなかった。

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