北村さんちの遺跡めぐり
能美市(旧寺井町) 地図g
秋常山古墳群 国史跡 |
能美市秋常町 |
家から近いので、何回も様子を見に行っている。
最近の見学が先で、ページの最後には、2002年の写真がある。
整備前の秋常山古墳群実測図 西(左)側 2号墳 東(右)側 1号墳 (シンポ資料から) 「西山10号墳」といわれていた小円墳が、 1984年に大型の前方後円墳と確認され、 秋常山1号墳と名付けられ、 「エモリ山の半壊古墳」といわれていた古墳が 秋常山2号墳と名付けられた。 |
秋常山1号墳は 全長140mの前方後円墳 石川県最大の古墳 後円部最大径110m・高さ20m 前方部長45m 3段築成 葺石あり 埴輪なし 2段目東側の、くびれ部に造出がある。 埋葬部の発掘は行われていないが、 電気・磁気・レーダーを応用した物理探査によると、木棺を粘土で覆った「粘土槨」と推定され、 両端に鉄製品などが副葬されていると考えられている。 4世紀後半の築造と推定されている。 1984年に発見され、1993年から2007年にかけて発掘調査が行われた。 出土品 (「小松と能美の平野を見渡す古墳群」パンフから) |
秋常山2号墳は 南北27m・東西32.5m、高さは東側4.8m・西側2.8mの方墳 円筒埴輪と朝顔形埴輪が墳頂部の周囲に並べられていた。 木棺を粘土で覆う「粘土槨」で、北側を頭にして、 頭部付近に、刀子・針・竪櫛・滑石製臼玉、足部の両側には鉄刀を1本ずつ副葬していた。 墳丘の西側裾から、やりがんな・鑿・鉄斧などの鉄製工具と砥石がまとまって出土 5世紀半ばごろの築造と推定されている。 |
秋常山古墳群 保存整備が完成しました 国史跡 |
能美市秋常町 |
2003年に古墳公園として整備されると決まり、2007年に完成する予定だった秋常山古墳群。
保存整備が2011年にようやく完成。
2011年整備が完了しました。
それを記念して、2011年9月25日、保存整備完成記念シンポジウムが開催された。
午前9時の秋常山古墳群見学会に始まり、二つの記念講演、パネルディスカッションと続き、終了したのは午後4時30分。
参加者は200人ほどで、充実した1日を過ごした。
秋常山古墳公園 入口
北側の麓の墓地の横
南から見た秋常山古墳群
左(西) 2号墳
中央 秋常八幡神社
右(東) 1号墳の前方部
1号墳のくびれ部・前方部上にあった秋常八幡神社は、現在1号墳の西麓に建て替えられている。
整備後の様子 (説明板から)
秋常山1号墳
全長140mの前方後円墳 石川県最大の古墳
後円部最大径110m・高さ20m 前方部長45m
3段築成 葺石あり 埴輪なし
2段目東側の、くびれ部に造出がある。
4世紀後半の築造と推定されている。
1984年に発見され、1993年から2007年にかけて発掘調査が行われた。
秋常山1号墳全景 パノラマ写真です・・・・・
秋常山1号墳の後円部に上る見学者の皆さん
秋常山1号墳の後円部頂
とても広い墳頂部
全長140mの秋常山1号墳の後円部径が110m、
丹後にある全長198mの網野銚子山古墳の後円部径115m
物理探査による後円部埋葬施設の状況
(説明板から)
埋葬部の発掘は行われていないが、
電気・磁気・レーダーを応用した物理探査によると、
木棺を粘土で覆った「粘土槨」と推定され、
両端に鉄製品などが副葬されていると考えられている。
秋常山1号墳 一部葺石が復元されている。
上から1・2段目の後円部、前方部斜面に河原石の葺石がある。
総数40万個・総重量660tの石が使われていると推定されている。
葺石の面に縦のすじみたいなものが見えるが、
これは作業範囲を区分するために
「区画石」と呼ばれる大型の石を縦に並べたもの。
実際の葺石は盛り土をして保護されていて、その上に新たに復元した葺石である。
秋常山1号墳
前方部から後円部を見る
秋常山1号墳
後円部から前方部を見る
前方部は後世の土地利用で改変されていて、
現状で復元できる範囲に留めている。
秋常山1号墳 くびれ部東にある造出
南北10m・東西8m
この造出からベンガラが塗られた小型の土師器(高杯)が出土した。
祭祀の場か?
秋常山1号墳を 2号墳から見る
右奥が前方部
秋常山2号墳
南北27m・東西32.5m、高さは東側4.8m・西側2.8mの方墳
円筒埴輪と朝顔形埴輪が墳頂部の周囲に並べられていた。
墳丘の西側裾から、やりがんな・鑿・鉄斧などの鉄製工具と砥石がまとまって出土
5世紀半ばごろの築造と推定されている。
秋常山2号墳
1号墳から見る
右半分(北)は、埋葬施設を見せるために高さが低くなっている。
秋常山2号墳墳頂部
ガラス越しに、埋葬施設が見られるようになっている。
南半分は、埴輪が復元されている。
秋常山2号墳 西から見る
まん中の白い扉を開けると、埋葬施設展示室。
秋常山2号墳の埋葬施設 奥が北側
(埋葬施設展示室内部)
木棺を粘土で覆う「粘土槨」で
北側を頭にして、
頭部付近に、刀子・針・竪櫛・滑石製臼玉、
足部の両側には鉄刀を1本ずつ副葬していた。
秋常山古墳群
2007年1月撮影日2007/1/21
ようやく1号墳の全体の姿が見えるようになった。
秋常山1号墳全景
手前の神社は秋常八幡神社。
以前は1号墳の前方部の斜面に建っていたが、
下に移築された。
左側の白い建物は、保育園。
左側2号墳 右側1号墳前方部 南側から見る
1号墳くびれ部付近の葺石
北國新聞2008/1/4に
「5世紀の秋常山再現」という記事が掲載された。
石川県能美市の国指定史跡「秋常山2号墳」を本来の姿に再現するという。
1992年の年の発掘調査で見つかった円筒埴輪の破片をもとに、
地元の九谷焼作家が埴輪のレプリカ製作をしている。
円筒埴輪と朝顔形埴輪計21個を墳頂にコの字状に並べるそうだ。
秋常山は只今整備中。
ちょこちょこ見に行っているがなかなか完成しない。
完成が待ち遠しい。
秋常山古墳群
2004年2月(撮影日2004/2/22)
地図で見ると西山の隣山だけど、車で行くとかなり離れているように感じる。
秋常八幡神社の裏山に秋常山1号墳、2号墳がある。
1号墳は1984年に実施した能美地域遺跡分布調査時に発見された。
写真をとりに行った日には、2号墳を中心に発掘調査の途中で、わかりやすい写真が撮れなかった。
もっとも1号墳は大きすぎて、全体像を写真に撮るのは難しい。
「秋常山古墳群」が古墳公園として整備されることが決定した。
2007年度には完成する予定。
(2003/12/21の新聞記事から)
整備の進む秋常山1号墳 後円部 |
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整備の進む秋常山2号墳 |
秋常山古墳群
2002年4月撮影日2002/4/14
秋常山1号墳
秋常山2号墳