北村さんちの遺跡めぐり

加賀市   地図g    

吸坂・南郷・黒瀬古墳群
すいさかくろせこふんぐん

加賀市黒瀬町
(撮影日2004/4/30
2012/3/8)

いずれは公園として整備されるといううわさだったけど・・・
現状は林・墓場で、古墳がどこかというのははっきり確認できないところも多い。

吸坂・南郷・黒瀬古墳群配置図

これらの古墳群は江沼盆地の西縁にあり、標高50m程度の丘陵上に営まれている。
現在までに約80基の墳丘が確認されている。
これらは13の小支群をなし、
 発掘調査などによって時期の判明したものは少ないながらも、
占地・墳形などから、古墳時代の3世紀〜6世紀にかけて
 在地の有力氏族が北から南に順次墓域を求めていった姿を表わすものとされる。

黒瀬御坊山古墳群 円墳を主体としたA・BCの3支群
 C支群は前方後円墳1基(9号墳全長18.5m)を含む15基
 1号墳(円墳径9.5m)は河原石積みの横穴式石室を内蔵していた。
 A支群は2基の円墳
 B支群は6基の円墳
南郷古墳群 A・Bの2支群
A支群は円墳8基
B支群は方墳5基、円墳5基
吸坂古墳群 神明神社古墳群とA・B・C・D支群の5支群の50基程度
A3号墳は全長61mの前方後方墳
D13号墳は全長68.3mの前方後円墳



 吸坂A古墳群    撮影日2012/3/8
吸坂A古墳群に行ってみようと、脇道に入り山を登ってみる。
  そこには水道施設があり、その東側に半分になったA2号墳が残っている。
  水道施設を乗り越え西側に行くとA3号墳の墳丘が残っていた!
  雑木に加えて、竹が繁茂しはじめていて、写真を撮るのは難しいが、きれいな墳丘が残っている。

  A2号墳
  半壊した円墳


  吸坂A3号墳 後方部
   横長の立派な後方部を見ることができる。
   全長61mの前方後方墳
   後方部26.3m・前方部23m                  

   

 吸坂神明神社古墳群
撮影日2004/4/30
  吸坂神明神社の墓地の後ろに、円墳が2基存在する。

吸坂神明神社
撮影日2004/4/30

吸坂神明神社支群1号墳

   

 吸坂C古墳群
撮影日2004/4/30
  「お城のようなお菓子屋さん」の別荘だという敷地の中に「吸坂南古墳群」と書かれた案内板がある。
  ここが吸坂C古墳群だ。別荘が建つ前に一部発掘調査されたそうだ。




小学校の向かいにある「お菓子屋さんの別荘」

フェンスのなかに「吸坂南古墳群」の案内板と石碑がある。
つつじが満開でとてもきれいなお庭です。

         

    

 吸坂D3号墳

お城のようなお菓子屋さんの別荘の中にある。

ガードが固くて写真撮るのも一苦労
いくつか古墳が並んでいる。

この別荘の中に、
いくつもの古墳が取り込まれているようだが、
なかなか見れない。

      撮影日2012/3/8

    

 吸坂D13号墳 撮影日2012/3/8
  全長67mの前方後円墳 後円部径40m 前方部28m
  後円部頂は鉄塔が立つ。

 吸坂D13号墳 前方部から後円部を見る

 吸坂D13号墳  後円部から前方部を見る        
 吸坂D13号墳の前方部の北側にある二つの方墳 D7号墳・D8号墳

吸坂D7号墳 D13号墳のすぐ北にある。
墳丘がはっきりしない

これは古墳ではないようだ(2015/3/24)

吸坂D8号墳 D7号墳の北にある。
   墳丘がはっきりしている。
これが吸坂D7号墳 (2015/3/24)

      

2015年の吸坂古墳群 吸坂D13号墳

撮影日2015/3/24

市民考古楽講座「古墳をみつける山歩き(江沼編)」に参加。

吸坂古墳群配置図

黒瀬から吸坂、南郷にかけての丘陵縁辺部に古墳群が連なる。

南郷B古墳群が分校マエ山と同じくらい古く、
    黒瀬古墳群は、後期で新しいと考えられている。
この地域の累代の墓域と考えられている。



吸坂A3号墳は全長61mの前方後方墳で、
4世紀後葉の築造と推定されている。


   


吸坂丸山(C)古墳群と 吸坂イカリ山(D)古墳群 拡大図

   (当日資料から)

今回の見学は図の左下の吸坂D13号墳

連続する右側の吸坂イカリ山古墳群と吸坂丸山古墳群は、
 個人所有の敷地内で庭園になっていて見学できない・・・・・。



    

 吸坂D13号墳全長67mの前方後円墳5世紀前葉の築造と推定されている。


吸坂D13号墳実測図
 前方部端の右(北側)にD7号墳、D8号墳が続く

江沼最大の古墳。

南側が大きく崩れ、後円部に鉄塔が建っている。

2段築成の可能性
がある。

吸坂D13号墳 前方部から後円部を見る

吸坂D13号墳 後円部から前方部を見る

吸坂D8号墳


吸坂D7号墳の北にある。

前回、間違えたものだ。

     

黒瀬御坊山古墳群
(南郷・吸坂・黒瀬地区の古墳)
加賀市黒瀬町
撮影日2016/1/28・3/4

標高20m付近にあるので、登りやすいけど、整備されているわけではない。
最近、木が切られて見学しやすくなっている。

 黒瀬御坊山古墳群 配置図



黒瀬御坊山A古墳群
1号墳・2号墳は発掘調査後削平され、今は広場になっている。
       (2004年に、現地に行っている。)

      

 黒瀬御坊山A古墳群 撮影日2004/4/30
  吸坂古墳群とは国道8号線をはさんで向側にある。
  1号墳・2号墳は発掘調査後削平され、今は広場になっている。


黒瀬御坊山A古墳群の跡地から
吸坂D古墳群・E古墳群のあるところを見る


この8号線は元トンネルだった。
いつのまにか無くなった。

黒瀬御坊山B古墳群は、白山神社の北にある住宅街(黒瀬ニュータウン)から山に登る道がある。
草刈りがされていて、自然に古墳群前まで行けた。調査でもするのか?

 黒瀬御坊山B古墳群
 黒瀬御坊山B1号墳   径19〜20m・高さ3.5mの円墳      群中一番大きい

 黒瀬御坊山B2号墳   
   径11.5m・高さ1mの円墳
 黒瀬御坊山B3号墳  
   径13.5m・高さ1mの円墳
 黒瀬御坊山B4号墳 
   径12m・高さ0.5mの円墳
 
 黒瀬御坊山B5号墳    
    径9m・高さ2mの円墳
    自然地形の可能性
   
 黒瀬御坊山B6号墳   径17m・高さ2mの円墳   尾根先端にある。群中2番目の大きさ

黒瀬御坊山C古墳群は
 白山神社の背後にあるC9・C10・C11号墳と、
  小さな谷を挟んで北にある1〜8号墳・12〜15号墳に分かれている。

 黒瀬白山神社

黒瀬白山神社 鳥居と参道

黒瀬白山神社 拝殿    この後ろに本殿

黒瀬白山神社境内社 菅原社
白山神社の社殿の手前右側(北側)にある。

この菅原社背後(左奥)に
黒瀬御坊山C古墳群の1〜8、12〜15号墳がある。

菅原社社殿左から、斜面を登って見学。


    (南から北を見る)    

 


白山神社のすぐ北の麓から見た
          黒瀬御坊山C古墳群

     
      (東から西を見る)


木が整理されているので、
   登ってしまえば見学できるが、
   この斜面はキツイ!・・・崖だ・・・。

まず神社南にある山道から、山に入り、神社後ろにある前方後円墳と、そのそばの墳丘を見学。
C9・C10・C11号墳。

 黒瀬御坊山C9号墳    全長18.5mの前方後円墳   後円部径13m・高さ3m

C9号墳 後円部側 奥に前方部

C9号墳 後円部から前方部を見る

C9号墳 前方部から後円部を見る

C9号墳 前方部から後円部を見る
C10号墳は確認できなかった・・・。 径8m以上・高さ1.5mの円墳
  黒瀬御坊山C11号墳   径12m・高さ2mの円墳



C11号墳 墳丘


菅原社の横から山に登り、黒瀬御坊山C古墳群の大部分(1〜8、12〜15号墳)を見学。
なんと1号墳は、石室が露出していた!
4・5・6・2・7号墳と 14・15号墳の間には、浅い谷があるので、
    これらの墳丘は尾根先端に並んでいることとなる。

 黒瀬御坊山C古墳群
 黒瀬御坊山C1号墳 
   径8m・高さ1mの円墳
   横穴式石室がある。  全長4.2m 玄室長さ2.3m・奥壁幅1.4m 玄門幅1.1m(現地で測定)


C1号墳 墳丘

石室露出 手前が石室入口

石室  左が奥壁

 黒瀬御坊山C2号墳
  径9.5m・高さ1mの円墳   横穴式石室か

C2号墳 尾根先端にある。

墳丘上にお墓

 黒瀬御坊山C3号墳   
  径13.5m・高さ2mの円墳
 黒瀬御坊山C4号墳          
  径11m・高さ1.5mの円墳   半壊
 黒瀬御坊山C5号墳   
  径10m・高さ1.5mの円墳
 黒瀬御坊山C6号墳   
  径10m・高さ1.5mの円墳
 黒瀬御坊山C7号墳
   径8.5m・高さ1mの円墳


 黒瀬御坊山C13号墳
  径15m・高さ2mの円墳  自然地形の可能性

 山側に溝みたいなものが確認できないので、
   自然地形なのかもしれない・・・
 黒瀬御坊山C14号墳      
  径12.5m・高さ3.5mの円墳
 黒瀬御坊山C15号墳   
  径12.5m・高さ3.5mの円墳

黒瀬御坊山C8号墳・黒瀬御坊山C12号墳の写真はない。墳丘がはっきりしない・・・。

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