北村さんちの遺跡めぐり

加賀市    地図g   

栄谷丸山横穴墓群古墳

栄谷宮の上古墳・石棺
撮影日2002/9/21
2017/1/28

  

栄谷丸山横穴墓群古墳
さかえだにまるやま
加賀市指定史跡

加賀市栄谷町
(撮影日2002/9/21
2017/1/28)

法皇山から少し小松側へ行ったところにある。
法皇山より規模は小さいが、同じような穴が開いている。

 栄谷丸山横穴群
 通称「丸山」と呼ばれる凝灰岩の小高い山の中腹に掘られた古墳時代の横穴古墳群
 昭和32・33年に発掘調査で、合計13基の横穴が確認されている
 この調査で、初めて前庭部の発掘を行なった。
 横穴はほとんどが玄室・前室の二室からなり、入口から前庭部が広がっている。
 出土品は土器が中心で、直刀や金環などもあり、収蔵庫に保管されている。
 勅使町の法皇山横穴群よりやや遅い、7世紀後半〜8世紀初頭の築造と推定されている。
    (説明板から)
1号横穴 全長7.8m  前室あり
2号横穴 全長3.2m  −
3号横穴 全長4m  前室あり
4号横穴 全長4.5m  前室あり
5号横穴 全長5.2m  前室あり
6号横穴 全長2m  −
7号横穴 全長7m  前室あり 側室あり
8号横穴 不詳  前室あり
9号横穴 全長2.4m  前室あり
10号横穴 全長2.5m  −
11号横穴 全長1.2m  崩壊顕著
12号横穴 全長3.2m  −

   

2002年の栄谷丸山横穴群 撮影日2002/9/21

石室は岩が四角に掘られてているものが多く、法皇山より造りが丁寧だと感じた。




栄谷丸山横穴群


   

2017年の栄谷丸山横穴群 撮影日2017/1/28

前回(2002年)は1基しか開口していなかったが今回は10基の横穴を見学することができた。

1号横穴と7号横穴は、データから番号が推定できたが、、ほかは一致していない。


栄谷丸山横穴群 入口

左の大きい説明板は、
   「カタクリの群生地」の説明板。遊歩道が整備されている。

小さい説明板が「栄谷丸山横穴墓」の説明板。

右の奥に横穴がポコポコ開いている。



   


横穴の様子



密集して横穴が開口している。


番号がわからないので、見学した順に紹介する。

 仮1号

入口

内部
 仮2号

入口

内部
 仮3号

入口

内部

奥室に水たまり

内部から外を見る
 仮4号    穴が少し開いているだけ

すき間のような入口

草を除いて拡大
 仮5号

入口

内部 埋まっている。
 仮6号   1号横穴か  全長7m以上ある石室

入口

入口から内部を見る

内部には棺台のようなものがある。

内部から外を見る。
 仮7号    

入口

内部  奥壁に穴
 仮8号

入口

内部
 仮9号

入口

内部は埋まっているのか
 仮10号   7号横穴か 全長7m以上の石室

入口
  

入口から内部を見る
  

内部 奥がよく見えないくらい長い

内部から外を見る

2002年に見学したのは、いったいどの横穴なのだろうか?わからんなー

栄谷宮の上古墳・石棺 加賀市栄谷
撮影日2017/1/28・3/4

栄谷丸山横穴群の西に栄谷白山神社があり、そのすぐそばに宮の上古墳があったという。
その栄谷宮の上古墳から出土したというくり抜き式石棺が白山神社に保存されている。




栄谷白山神社


祭神は菊理媛神(ククリヒメノカミ)と 菅原道真

石棺の身が置かれている。

手水鉢は横にあるが、石棺にもたっぷりの水
墳丘自体は消滅か
寸法をはかってみた。
104cm×212cm 高さ62cm  内法は180cm×80cm

こんな立派な石棺がある古墳があったんだなぁ!
近くには、二子塚狐山古墳があるが、こちらは組合式石棺だ。

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