北村さんちの遺跡めぐり

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小菅波地区の古墳
小菅波神社裏古墳

加賀市小菅波
2006/3/4

小菅波神社裏古墳群は、JR加賀温泉駅の背後「小菅波子安神社」があり、その後の山の中にあるらしい。
神社の裏山に登ったら、古墳らしい盛り上がりが幾つかあったが、古墳かどうかは確認できなかった。
裏山のむこうには、加賀松が丘団地の宅地がすぐそばにまで広がっていて、古墳のあるところだけ、雑木林として残されているのだろうか。
前方後方墳1基(全長17m)・方墳1基(22×25m)のほか円墳4基(最大のものは径22m)が確認されている。
子安神社は安産の神様。「夜泣き石」というのもあった。

小菅波神社裏古墳群の前方後方墳(4号墳)の発掘データ
昭和53(1951)年、団地造成を原因として発掘調査が行なわれた。
4号墳の実測図

「日本の古代遺跡・石川」には4号墳と書かれているが、
遺跡地図には、小菅波神社裏B1号墳となっている。


始めは後期の円墳だと思われていたが、発掘の結果、全長17mの前方後方墳である事が確認された。
溝から発見された土器は古式土師器で、パレス=スタイル土器に似たものだった。
埋葬施設は2つあり、どちらも箱形石棺の直葬。
副葬品は、鉄鏃、?・ガラス小玉など。
墳丘規模や副葬品は宇ノ気の宇気塚越1号墳や中島の上町マンダラ1・2号墳などと並び、
まだ弥生時代の墳墓形態が残る古墳時代初期の古墳と考えられている。

パレス=スタイル土器といえば、越前の王山古墳群でも出てきた言葉だ。
王山古墳群も弥生から古墳時代に移る頃の古墳群と考えられている。

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