北村さんちの遺跡めぐり

小松市    地図g  

那谷金比羅山古墳    

小松市那谷町

河田山資料館には那谷金比羅山古墳の写真が展示されている。

 河田山資料館の展示から 撮影日2015/10/26
 那谷金比羅山古墳  径約10mの円墳
 極彩色の壁画が発見された高松塚古墳と同じ形態の横口式石槨とよばれる埋葬施設をもつ。
 わずかに残された2個の須恵器から、8世紀初めの築造と推定され、
 北陸地方の古墳の中で最後につくられた古墳と考えられている。



那谷金比羅山古墳
石槨の写真

この那谷金比羅山古墳の石室が現在、石川県埋文センターの敷地内に移築されている。

 那谷金比羅山古墳の横口式石槨  撮影日2016/7/27
 直径10mの円墳
 那谷丘陵の南斜面につくられている。


測量図 (説明板から)


凝灰岩の切石を組み合わせた横口式石槨がある。

石槨の内部は、長さ1.64m・幅0.89m・高さ0.8mと狭く、
  一人だけを埋葬するために造った施設と考えられている。

 調査の時点ですでに天井石はなかった。
 
古墳時代終末期(8世紀初頭)の築造と推定されている。

同じ形態の石槨は、大阪府ヒチンジョ西古墳、奈良県高松塚古墳、マルコ山古墳などで見られ、
   河内飛鳥をルーツとする横口式石槨が南加賀に伝わったものと考えられている。

横口式石槨正面

横口式石槨 背後から

 那谷金比羅山古墳は消滅、跡地は森林組合の工場となっている。

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