北村さんちの遺跡めぐり

金沢市     地図g

チカモリ遺跡

金沢市新保本町
(撮影日2004/4/10 )

遺跡の中心部は「チカモリ遺跡公園」として整備され、環状木柱列などが復元されている。

金沢市の西南部に所在する縄文時代後期から晩期にかけての集落遺跡。
昭和55年に行われた発掘調査では、349点の木柱根が発掘された。
なかでも環状木柱列(カンジョウモクチュウレツ)は、直径約60〜90cmのクリの巨木を縦に半分に割り、
 切断面を外側に向けて直径約7mの円形に立て並べたもので、全国ではじめて発見された。
この環状木柱列の用途・機能については様々な意見があり、現在でも明らかになっていない。
出土遺物のうち、チカモリ遺跡出土の柱根57点については、石川県指定文化財となっている。
    (いいね金沢HPから)

この遺跡は耕地整理の際に発見され、昭和29年に発掘調査された。

調査の結果、半分に割った柱が約250本、丸太の柱が45本などが出土し、最も太いものは、約85cmもある。
巨木文化の遺跡は、
 青森県三内丸山遺跡、新潟県寺地遺跡、石川県能登町真脇遺跡などがある。




円形配置の半割の柱

クリの木を半分に割ったものが幾重にも円形に配置されて検出された。




6本の柱

巨大な木柱6本が長方形に配置されて検出。建物跡と考えられている。


遺跡公園に隣接する金沢市埋蔵文化財収蔵庫には、チカモリ遺跡をはじめとして、市内の遺跡から出土した遺物を時代別に展示。(入場無料)

出土した木柱は、水の中で保存されている。
       (収蔵庫内)

金沢縄文ワールドの常設展示室では環状木柱列が室内復元されており、発掘調査で出土した木柱根を間近に見学することができる。


金沢市埋蔵文化財センター
外観


「金沢縄文ワールド」と名付けられている。
金沢市埋蔵文化財センターでは、「金沢縄文ワールド」と称して、
国史跡チカモリ遺跡出土の柱根や高度な技術を示す中屋サワ遺跡出土品(重要文化財)をとおして、
金沢の縄文時代の世界を体感できる展示室がある。

巨木の文化 チカモリ遺跡のイメージ空間

センター内の展示

(撮影日2018/10/21)
 

古府縄文遺跡
金沢市指定史跡
金沢市古府町南
撮影日2018/10/21

金沢市埋蔵文化財センターで紹介されていたので行く。
現在は古府第1児童公園として整備され、遺跡自体は見ることができない。

 古府縄文遺跡は、縄文時代中期の集落遺跡
   これまで5回の発掘調査が行われ、
   地面を丸く掘りくぼめて住居とした竪穴住居跡や
   煮炊きや暖房のために石を組んで火をもやした炉跡などが見つかっている。
 遺跡から出土した縄文土器には精巧な模様が施された「古府式土器」があり、
   北陸地方の縄文時代中期中葉を代表する土器様式として広く知られている。

古府第1児童公園

説明板

市民の憩いの場として活用されている。

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